その歌声と音楽は衰えを知らず、世界中で根強い支持。
山下達郎は日本のポップス界が誇る、名実ともに最高のミュージシャン・シンガーソングライターである。
1972年にアマチュアバンドでアルバムを制作後、同じくシンガーソングライターである大貫妙子らと知り合い、翌年には「シュガー・ベイブ」を結成した。1975年にはデビューを果たし、芸歴45年超のベテランである。
その一方で最新の音楽事情にアンテナを張ったり、コロナ禍でツアーができない中ライブ映像配信や各地展示を行ったりなど、常に新しいことを積極的に取り組んでいる。
元々同年代のファンが多かった山下達郎だが、そういった音楽への姿勢は音楽好きの若年層、さらには海外からも大きな支持を得ている。
1970年代後半に誕生した日本のシティポップは、歌詞やサウンドに都会的な雰囲気が盛り込まれ、いまだに古さを感じさせない。その特徴が若年層にも受け入れられ、世界中の音楽マニアからも愛されているのである。
そして何を隠そう、山下達郎はシティポップの最重要人物だ。彼らの中で「山下達郎の名を知らない」という人はいないだろう。日本のクリスマスソングの定番といえば「クリスマス・イブ」。夏の旅のお供には「高気圧ガール」や「RIDE ON TIME」など、幅広い世代から愛される彼の曲は今後も歌い継がれていく。