パディントン / Paddington

パディントン / Paddington

『パディントン(Paddington)』とは、イギリス作家マイケル・ボンドの児童小説「くまのパディントン」を実写映画化した2014年制作のファミリー映画。ペルーのジャングルから、住む家を探しにロンドンにやってきた礼儀正しいクマが、ブラウンさん一家と出会い、大騒動を巻き起こす物語。全世界で320億円超えの大ヒットを放った作品。

パディントン / Paddingtonのレビュー・評価・感想

パディントン / Paddington
7

実写映画『パディントン』

日本でもキャラクターグッズでおなじみ、イギリス発祥マーマレード好きなくまのパディントンの実写版映画。パディントンが住んでいた山が災害に合うところから物語は始まる。沢山のマーマレードと共に、1匹で新境地イギリスへと向かうパディントン。イギリスで温かなファミリーと出会い、一緒に暮らし始めた。始めはパディントンを受け入れられなかったパパと娘も、様々なてんやわんやの末、次第にパディントンを受け入れるようになる。
内容的には単純なストーリーだが、全体的にまとまりがあり視聴者をあきさせない。何より、パディントンの性格が良くて、可愛い。そして、ファミリーが皆心優しく個性的。パディントンを剥製にしようと企む敵が現れたりしてハラハラ感あり、ファミリーとパディントンとの絆が深まるほっこり感あり、パディントンが間違って耳掃除に使用したパパの歯ブラシをパパが使用するなど、イギリスならではのブラックユーモアも要所要所に詰め込んであり、大人も子供も楽しめる見ごたえのある一作となっている。
見ているだけでパディントンのファンタスティックな世界観まるごと体験できる。ドールハウスのような家や、イギリスの街並みなど、お洒落でどれもこれも可愛く芸術的。切り取って壁に飾りたいくらい、どの場面も絵画のように素敵なのだ。パディントンファンはもちろんのこと、ファンでなくても十分満足していただけるに違いない。

パディントン / Paddington
8

子供から大人まで楽しめるエンタメ要素満載!

パディントンベアの名前は、数十年前に実家に帰省するため会社を辞める際に、先輩から送別品としてパディントンベアのコーヒーカップを頂いて知っていました。
それから月日が流れて、『グレーテルのかまど』で作家のオレンジマーマレードや戦争孤児への想い等を知りました。そして深夜番組で実写版の映画『パディントン』をやっていて、家族で楽しめるかなと思い録画してみました。

映画のクマのおじさんおばさんは、リアルなクマを少し人間的にしたように感じられました。
当初はペルーの森の中で、クマなのに小屋を建てているなど文明的な側面もある反面、野性味も感じました。しかし良心的な探検家と出会って、人の言葉やオレンジマーマレードの作り方まで会得します。
それから何十年が経った後におじさんが大きな地震で亡くなり、おばさんも老クマホームへ行く事になり、パディントンベアが一人でロンドンに旅立つ日がやってきました。
人に見つかったら大変な状況で、冒険しながらマーマレードで食いつないでロンドンへ。
当初はパディントンのことを誰も気にも留めませんでしたが、作家であるブラウン夫人によって一家に迎え入れられ、大喜び。ブラウン一家内では、保険会社に勤務するブラウン氏が家の損壊に関する保証を追加したり、子供たちも当初は戸惑い気味でした。
しかし財布泥棒を捕まえて人気者になり、次第に町の人達に受け入れられてゆきます。

見どころは、哀しい背景のある博物館員によってはく製にされそうになり、追い詰められます。最後は見てのお楽しみ。「そんなことないでしょう!」といったユーモアやユニークな場面もあって、楽しい時間を過ごせました。

パディントン / Paddington
6

動物と人間の絆物語

もともと親のいなかった熊パディントン。おばさんに助けられ育つが、老熊ホームへと入ることになったおばさんと離れて自立へ。探検家の言う通りにこの機会にロンドンへと向かおうとするパディントンの勇気。育ての親がいるジャングルから人間の世界へとやってくるという展開から物語がスタートする。
偶然出会ったファミリーに親切にされて共に暮らすようになる。なぜ、人は熊であるパディントンを受け入れたのか、まるで人対人の出会いのように、ごく自然と家族に迎えられてゆく。そのあたりの不自然さを感じさせない明るさ、温かさがパディントンを受け入れたファミリーにはある。そこが児童文学作品らしさ。
パディントンはジャングルを訪れた冒険家を探そうと試みるが、事実は悲しいものだった。
その後、街にも家族にも馴染んだ熊のパディントンが巻きこまれる事件は、パディントンと家族の絆さえ強化してゆく。
子供の心で映画を楽しむとベスト。なぜ?などと深く考えてはならない。
児童文学作品として動物愛護、人畜共存のメッセージが隠されているのかもしれない。
ママの描くデザイン、ママのファッションセンス、英国の街並みや家、家具なども映画の見どころとなる。

パディントン / Paddington
7

パディントンがかわいい

昔、叔父夫婦が世話になった探検家をさがしに、くまのパディントンがロンドンに行く話です。赤い帽子のパディントンはとてもかわいかったです。
昔のロンドンはよそものに優しかったのかもしれませんが、今のロンドンの人たちはいそがしくて、パディントンが声をかけても答えてくれず、パディントンはヘトヘトになります。ここらへんは魔女の宅急便ぽくてよかったです。今までとちがうところに行くのとか大変だよねと思いました。
それからなんやかんやあって、とある家族のお世話になります。パディントンがブラウン家に初めて入って、いろいろ戸惑うところがおもしろかったです。たしかに知らないと使い方わからないよねってものばかりですもんね。ブラウン家のパパが、かわいくても熊は熊だとパディントンを警戒しているのもよかったです。ぬいぐるみとかだとかわいいけど、熊はたしかに怖い動物です。えらいな、パパと思いました。
原作の「くまのパディントン」は読んだことはありませんが、とても面白かったです。イギリス一紳士なくまというのも過言ではありませんでした。私はピーターラビットとかくまのプーさんとかも好きなので、くまのパディントンも読んでみようかなと思いました。