刀剣乱舞-花丸- / Touken Ranbu: Hanamaru

刀剣乱舞-花丸- / Touken Ranbu: Hanamaru

『刀剣乱舞-花丸-』とは、PC及びスマホ向けゲームとして配信されている『刀剣乱舞』をもとに製作されたアニメ作品である。2016年10月から12月までTOKYO MX・カンテレ・BS11にて全12話が放映された。
ゲームの大まかな内容は、審神者という能力者が現代に顕現させた刀剣の付喪神”刀剣男士”が、歴史変革を目論む時間遡行軍と戦うというもの。本作では”とある本丸”に所属する刀剣男士にスポットを当てた内容になっており、刀剣男士達のコメディで花丸な日々を中心に、過酷な戦いなども描かれた。

刀剣乱舞-花丸- / Touken Ranbu: Hanamaruのレビュー・評価・感想

刀剣乱舞-花丸- / Touken Ranbu: Hanamaru
8

2.5次元他、有名マルチメディア展開作品「刀剣乱舞」シリーズの入り口におすすめ!アニメ「刀剣乱舞-花丸-」

いわゆるオタクカルチャーに触れたことのある方なら知らない人はいないのでは?というくらい有名マルチメディア作品「刀剣乱舞」のアニメ作品です。
もう一シリーズあった「活劇 刀剣乱舞」とは異なり、シリアス控えめ、ドタバタ・ほのぼのストーリーが中心です。
キャラクターが刀の付喪神という設定のため、元々詳しい人を除けば初見の人には名前の小難しさがハードルを高くしてしまうかもしれません。
でも、必死になってアレコレ追うよりは、単純に「古風な共同生活を送る男子たち」として楽しんでもらえたらいいなと思います。
元々作り手側が「本丸(プレイヤー)の数だけ世界がある」という発想なので、
ゲームで見ているプレイヤーでも同じキャラに対して「同一人物?」と感じるくらい作品によってギャップが生じたりします。
その違いには概ねストーリー展開に理由があったりするので、変化を追うのも楽しみの一つです。
もう一つ個人的なおすすめポイントは、毎回メンバーの違うOPとEDです。
OPの曲は同じですが、ストーリーに合わせてカットや掛け声のメンバーが違うこともあります。
EDはその回の中心になったキャラクターによるキャラクターソングになっていて、EDのCGと合わせてカッコよかったり可愛かったりと毎回かなり楽しめました。
「歌詠集」としてリリースもされています。
本家のゲームや他シリーズの殺伐さに疲れたときには癒しとなりますし、
一回が前後半に分かれている一話完結の形式となっているため見やすく振り返りやすいです。
また、この作品が一番「オールスター」式で登場キャラクターも多いので、刀剣乱舞シリーズの入り口としてもおすすめです。

刀剣乱舞-花丸- / Touken Ranbu: Hanamaru
7

花丸な日々の物語

PCとスマホでプレイできるゲーム、刀剣乱舞が遂にアニメ化しました!
静止画のゲーム内では戦闘シーンや本丸での内番などキャラクターたちの動きが限られていたので、
プレイヤーである審神者的には刀剣男子たちの日常などは妄想の中でしか描けませんでした。
その刀剣男子が動いている!喋っている!というまさに夢のような感じです。
「とある本丸の物語」ということを冒頭に説明したうえで物語が始まるのもグッときます。
「本丸」はそのプレイヤー一人一人全く違うものだと公式で定着させているところに好感が持てましたし、おもしろさも感じました。
ゲームでは戦闘シーンが多くシリアスな場面が多いように感じますが、花丸では基本的にギャグシーンが多めなので平和に見れるかなと思います。
もちろんそれだけではなくて出陣もしますし、時には刀剣男子が思い悩んだりするシーンも出てくるのでそこは注目していただきたいです。
そして声を大にして言いたいのはこれだけは絶対ゲーム内では叶わなかった刀剣男子の歌とダンス…。
OPもEDも刀剣男子が歌います!(やったね!)
またOPはとてもキャッチ―な歌で加州と大和守が踊ります。かわいいです。
EDは毎回その回でメインとなった刀剣男子が歌います。
毎週違ったEDが聞けるのでレア感がありました。
本当に隅から隅まで楽しめる刀剣乱舞-花丸-、ぜひご覧いただければと思います!

刀剣乱舞-花丸- / Touken Ranbu: Hanamaru
10

アニメ「刀剣乱舞 -花丸-」

ゲーム「刀剣乱舞」がアニメ化したものです。
とある本丸での一年の様子が、一話ひと月形式で進んでいきます。(全12話で丸一年)
ゲームでの主人公“審神者“は姿を見せず、刀剣男士がメインのアニメです。

基本的には初期刀の加州清光と相方の大和守安定を中心に話が展開しますが、毎回違った男士にスポットが当たります。
内容はそれほどシリアスではなく、戦闘服より内番着を着ているシーンの方が多いと思います。
11話を除いて毎回ハッピーエンドなので、安心して見られます。
ゲーム内ではあまり掘り下げられない彼らの日常を見ることができます。
この本丸の男士達は仲が良く、いろいろな組み合わせの会話が見られます。
また、季節感を楽しめることが大きな特徴だと思います。
絵は色合いが淡くデフォルメされるシーンも多いなど、和やかな雰囲気と相まって癒されます。
和楽器がベースになったBGMも良いものばかりなので聴いてほしいです。
ゲーム内の回想などを元に語られるエピソードは、詳細が気になっていたプレイヤーにとって嬉しいと思います。
もともとキャラクターの情報量が多いゲームではないので、彼らがいままで聞いたことのないセリフを喋って動きまわっているだけでも、感動する方がおられると思います。

刀剣乱舞-花丸- / Touken Ranbu: Hanamaru
8

何度も観たくなるアニメ

OPは初めて聴いた人も一緒に歌いたくなる。流れる映像画像が綺麗でキャラの個々の特徴を捉え、まだ登場していないキャラも出てくるのでワクワクする。アニメを楽しく見るためには持ってこい。回想シーンとして刀剣男子の元主を振り返る映像があるのはgoodポイント。元主に憧れを持ちつつ寂しい気持ちを隠そうとする彼らの心情を察する。
また、彼らの自己紹介は元主の説明から自分の特徴を説明しているので、彼らの名前と共に元主が誰だったのかも覚えることが出来る。歴史が苦手な人、時代劇に抵抗がある人でも興味を持つことが出来る。
なんて言っても映像が綺麗、個々キャラの服装、表情、瞳が丁寧に作られていると感じられる。キャラの声が聞きやすい為、セリフがしっかり分かる。セリフは曖昧な表現を避けていて年齢を問わず楽しめる。彼らはお互いの悪い部分もよい部分も受け止めている。観ていて皆な仲が良いことが分かる。
歴史修正主義者(時間遡行軍)との戦いでは強くてかっこいい勇士に感動。彼らを観てると愛してあげたい、見守ってあげたい、応援したくなる気持ちが芽生える。
各話ごとに季節が移りかわる。日本の良さである四季を織り込めてあるのも刀剣乱舞-花丸-の良さ。話を観ると続きが気になり次が待ち遠しくなる。1回観ても、もう1回観たくなる、飽きがこないのは凄い。作ってくれて、ありがとうと思えるアニメ。

刀剣乱舞-花丸- / Touken Ranbu: Hanamaru
10

刀それぞれの想い

歴史人物が使っていた刀たちが励起され、人間の身を得て歴史を改変しようとする者を阻止していく物語です。
その刀は実際に使われていた刀や愛刀として使われていた刀だけではなく、一度燃えてしまった刀を写した物など種類はさまざまです。
本丸という場所が住処でもありこの本丸にて励起された刀たちは日々、訓練を行い出陣していきます。主に同じ人物によて作られた刀は兄弟となっています。
この物語の中心人物は新撰組の沖田総司が愛用していた刀でもある加州清光。彼もまた今の主人に気に入られようとしますが天下五剣でもある三日月宗近の登場により元気をなくしてしまいます。そんな中、元主人が一緒でもある大和守安定のおかげで元気を取り戻していきます。いつもボロボロのマントを被っている山姥切国広は写しであることが理由で美しいと言われることに抵抗があります。彼もまたあまり表現することが得意ではない方ですが同じ写しである刀剣により少しずつ変わっていきます。
この本丸には兄弟も多く一番多い兄弟は藤四郎兄弟です。刀工である藤四郎が作った刀たちであり名前には付いていませんが一期一振も同じ兄弟です。
刀も良い思いをしている物ばかりではなく、家臣でもない者に下げ渡された刀や元主人が守れなかったと後悔している刀も多く複雑な刀も多いです。歴史を守る者や貫き通そうとする者。大切なものをたくさん学べる作品です。