明治時代末期の北海道を舞台に繰り広げられる、隠された金塊をめぐるサバイバルバトル
明治時代末期、日露戦争終結直後の北海道が舞台。北海道のどこかに隠された金塊をめぐるサバイバルバトル漫画です。
タイトルの「ゴールデンカムイ」は、英語のGoldenとアイヌ語のKamuyを組み合わせた造語で、作中でも当時のアイヌ文化が豊富かつ丁寧に描写されています。
網走監獄の獄中から仲間に金塊の在処を伝えるため、金塊の隠し場所を示す入れ墨を囚人たちの体に彫り、脱獄させた「のっぺら坊」と呼ばれる男。その「入れ墨人皮」は獣のように皮をはぎ、すべてを組み合わせ暗号を解く必要が。
不死身の男と呼ばれた主人公・杉元佐一と、天真爛漫なアイヌの少女・アシ(リ)パ。杉元は幼馴染であり眼病を患っている梅子の治療費を得るため、アシ(リ)パは殺された父親の仇をとるため、二人は手を組みます。アシ(リ)パの父親を含むアイヌを殺害し金塊を奪った、「のっぺら坊」と呼ばれた男は一体何者なのか。金塊はどこに隠されているのか。
杉元たちと同じように金塊を狙う人間の中には、陸軍第七師団・鶴見中尉、戊辰戦争で死んだはずの新選組鬼の副長・土方歳三など、濃いキャラクターが勢ぞろい。また「ゴールデンカムイ」は、ハラハラするサバイバルバトルだけでなく、戊辰戦争、日露戦争など歴史ロマンの要素も強く、アイヌ伝統の狩猟やグルメも魅力のひとつ。鹿肉、馬肉、ニシンなど、思わず「ヒンナヒンナ」と言ってしまいそうなものばかり。
アニメ化され、2018年秋には第二期の放送も決定した「ゴールデンカムイ」杉元たちは金塊の在処へたどり着けるのか、のっぺら坊ほ正体は一体何なのか、この先の展開に目が離せません。