Avicii / アヴィーチー / Tim Bergling / Tim Berg / Tom Hangs

Avicii / アヴィーチー / Tim Bergling / Tim Berg / Tom Hangs

AviciiとはDJ、音楽プロデューサー。またTim Bergling等名義でも活動をしている。世界的に流行中の音楽、EDM(Electronic Dance Music)で活躍したDJであり、活躍し始めたのが20代前半だったことから当時の注目の若手DJとして脚光を浴びた。各国の音楽賞にノミネート歴があり、有名アーティストとも共演歴がある、EDMシーンを語る上で欠かせない人物といえる。

Avicii / アヴィーチー / Tim Bergling / Tim Berg / Tom Hangsのレビュー・評価・感想

Avicii / アヴィーチー / Tim Bergling / Tim Berg / Tom Hangs
10

忘れられないどこかで聴いた曲

アヴィーチー、本名ティム・バークリングは音楽の才能あふれるスウェーデン人で、歌手、音楽プロデューサー、DJとして活躍していたアーティストですが、2018年4月20日に惜しくも28歳で亡くなりました。
歌詞はメッセージ性が強く、曲は朝日を浴びて元気になるようなすがすがしさがあります。
今思えば病気がちだったアヴィーチーが自分自身を励まし言い聞かせていたのかなとも取れる歌詞ですが、この世の中の誰しもにあてはまることを言っているのです。
和訳を一度読んだら忘れられないくらい心にしみてきますし、哀愁を帯びた美しいメロディーと声もリンクして心地がいいです。
盛り上がる部分は盛り上がり、めりはりのある素晴らしい曲がそろっています。
亡くなってしまって本当に残念でたまりません。歴史に残るような感動する曲を生み出していたでしょうに。
歌詞の中に名言が含まれていて、聴く年代で感じ方やとらえ方が違うかもしれませんが、アヴィーチーの曲を聴いて救われたり、元気になれたと思っている人は多いと思います。
置かれた状況によって歌詞の重みや感じ方に幅があるのではないかと思うので、これからもずっとアヴィーチーの曲は長く愛されるのではないでしょうか。

Avicii / アヴィーチー / Tim Bergling / Tim Berg / Tom Hangs
10

完成されたメランコリックなメロディ。

ダンスミュージックというとどういうイメージがあるでしょうか?
いわゆる「パリピ」と呼ばれる、若くて活気溢れる少し近寄りがたい若者たちが熱狂する音楽のジャンルだと思うでしょう。
流行は繰り返されるといいますが、2010年代頃から始まったEDM(エレクトリックダンスミュージック)ブームは80年代の日本のディスコブームを彷彿とさせます。
そんなEDMブームでトップに輝くアーティストの一人にスウェーデン出身のAviciiがいます。彼の生み出す音楽は世界中の人々を熱狂させ、日本にも多くのファンがいました。ところが2018年4月20日、彼が突然オマーンで亡くなったというニュースが世界中を駆け巡りました。
まさに今活動真っ最中で人気もあるアーティストの突然の訃報は、いつの時代もとても衝撃的です。
ダンスミュージックの分野で活躍する多くのアーティスト、DJと呼ばれる人たちは毎日のように世界中のどこかでDJをし、莫大な金額を稼ぎます。
トップのカルヴィン・ハリスというDJは年収が何十億だそうです。Aviciiはそんな毎日に大きなプレッシャーを感じていました。
彼の生み出す音楽は若者を熱狂させるには十分ですが、その歌詞やメロディからは孤独感やメランコリックな印象が見え隠れします。
私自身憂鬱とした気分のとき、励まされたのは彼の音楽でした。彼は2枚のアルバムを出しています。その中からマイナーですが、私を元気づけさせてくれる楽曲を一つ紹介して彼のレビューを終えたいと思います。アルバム"Stories"に収録されている"Trouble"という曲は歌詞もメロディも彼の音楽を体験するには十分だと思います。
ダンスミュージックが新しい分野を開拓している中、彼の音楽は次の10年の音楽の推移を見る中で一つの指標となるでしょう。

Avicii / アヴィーチー / Tim Bergling / Tim Berg / Tom Hangs
9

天才DJ、早すぎる死

2010-2018年活躍したDJ、世界的なEDMブームの立役者と言っても過言ではない。
高い人気を持ちながらも2018年に逝去、早すぎる死に世界中のファンが悲しんだ。
EDMというとパーティ向けの騒がしい音楽というイメージが強いが、彼の作る音楽には哀愁や神秘的なイメージを抱かせてくれるものが多い。
例えば2013年に発表された『Hey Brother』は、カントリー調のリズムも含みながら辛いこともおこる人生を生きる人たちに向けた応援歌であるし、2015年の『Feeling good』は古くからあるような曲でもあるし新しくも感じる不思議な曲だ。
またAviciiの名前の由来はサンスクリット語の無間地獄を意味するAviciからきている。短い期間ながら多くの曲を発表してきたAvicii、亡くなってからも未発表曲などで様々な曲が発表されている。
もう新たな曲が作られる事はないが、一時代を作ったと言っても過言ではない彼の音楽をぜひ一度聴いてほしい。
彼が作る音楽はパリピのための音楽ではなく、孤独に生きる人のための音楽でもあると思う。
今までに聴いたことのないかっこいい音楽がそこにあると思う。
EDMを聴いたことのない人にもオススメな曲である。

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10

EDM界のカートコバーン、AVICII

EDMと言う音楽のジャンルで伝説のDJとなったAVICII。
音楽フェスやクラブなどで他のDJによって毎日確実に流され、クラブミュージックに詳しくない人でも一度は聞いたことがある曲もあるだろう。
彼の音楽はダンスミュージックでありながらカントリー調であったり、シンガーを起用していたり、クラブミュージック初心者でも聞けばノリノリになれる不思議なメロディを奏でる。
トレードマークはベースボールキャップを後ろにかぶり、ライブでは他のDJ達が飛び跳ねたりして曲を盛り上げたりする中、AVICIIは特徴的な手をクネクネ振ったり広げたりしてオーディエンスを盛り上げる。
日本への来日公演は体調不良を理由にドタキャンされること3回。
日本中のファンの期待に応えて4回目にして初めての来日でファン達を感動の渦に巻き込む。その後も精力的に新曲を製作するが日本に来るのはこの1回だけだった。
なぜなら2018年4月20日に28歳の若さでこの世を去る。死因は自殺。
この事件で世界中のファン達はどれだけ悲しんだだろうか。華やかなEDMの世界の裏で本人は様々なプレッシャーに押しつぶされそうになりながら毎日闘っていたのだろう。
亡くなってからは他のDJ仲間達が自身のイベントなどでこぞって追悼の為AVICIIの曲を流していた。