ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 / Harry Potter and the Prisoner of Azkaban

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 / Harry Potter and the Prisoner of Azkaban

『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』とは、イギリスを舞台に魔法使いの少年・ハリーが闇の魔法使い・ヴォルデモートと立ち向かうファンタジー映画。三年生となったハリ―。魔法界を訪れるとアズカバンに投獄されていたシリウス・ブラックが、脱獄していたことを知る。シリウスが自分を狙っていることを知るハリー。学生時代、父とシリウスが親友だったことを知り、ハリーは父を裏切ったシリウスに対し憎しみを抱き始める。
J・K・ローリングの小説が原作のシリーズ第三弾。

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 / Harry Potter and the Prisoner of Azkabanのレビュー・評価・感想

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 / Harry Potter and the Prisoner of Azkaban
10

ハリーポッターと狼男

世界的にも有名な「ハリー・ポッターシリーズ」は、J・K・ローリングによって書かれたファンタジー作品である。「ハリーポッターシリーズ」の第3話目である『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』は、ポッターやハーマイオニーといった子供達が少し成長している姿を見ることができる。また、今作にはダンブルドア先生の推薦で闇の魔術に対する防衛術を得意とする教師リーマス・ルーピン先生が登場。
魔法学校へ向かう汽車に乗っていたハリーたちは、闇の生物であるディメンターに襲われそうになる。同席していたルーピン先生は眠りについていたが、ディメンターが現れると目を覚ましハリーたちを助け、その後ハリーにすかさず気持ちが落ち着くと言ってチョコレートを渡した。躊躇なく食べようとするハリーにまだ子供の素直な心を見ることができる。ルーピン先生の授業は子供達に人気となるが、果たして善人なのか悪人なのかが見どころである。
ハーマイオニーは時間を調整できる時計を手に入れ、この魔法の道具を使って授業を掛け持ちしたりあらゆる場面で使っている。
この話の中心となるのがシリウス・ブラックで、ヴォルデモートの手先としてハリーの両親の死に関与した人物とされている。友人のピーター・ペティグリューと12人のマグルを殺害した罪で、12年も投獄されていたが脱獄。しかしシリウスは無実の罪で捕まっていたこと、実はピーターが裏切り者だったことを知る。ハリーたちはピーターがネズミに変身していたことに気付くが、捕まえることはできずに逃してしまった。
ルーピン先生とシリウスという人物はどういう人だったのか、ハリーたちが使う魔法には何が出てくるのかが見どころとなっている。

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 / Harry Potter and the Prisoner of Azkaban
4

遊べるレベルではあるが原作再現度の低いゲーム

映画『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』を題材としたゲームボーイアドバンス版RPGは、原作ファンからしてみれば中々ツッコミ所満載なゲームです。
まず、自分を虐待する親戚の家から脱走する経緯がこのゲームのプロローグではカットされており、なぜハリーが家出して街を彷徨っているかわからなくなっています。次に、海外からローカライズした際の仕事の雑さのせいか、文章が変な区切り方をされていることが目立ちます。主要人物のグラフィックも手抜きかつ原作無視が甚だしく、特にハーマイオニーに至っては壊滅的です。さらに原作では外敵に侵食されることなどないはずのホグワーツに敵モンスターが跋扈するなど、こうしたところも原作を再現していないところと言えます。マップが存在しないため、初見や攻略情報なしでは遭難しやすいという難点も抱えています。クディッチのシーンを全カットされているのも悩ましいところです。さらに、ラスボスがなぜか原作とは異なりマルフォイであるのも中々のツッコミ所です。
とはいえ、このゲームは原作と切り離して考えれば最低限の品質は備わっており、2004年発売のゲームであることからいい加減攻略情報も充実しているため、クリアすること自体は容易です。仕様通り完成はしているので、評価は4点とします。