ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 / Harry Potter and the Prisoner of Azkaban

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 / Harry Potter and the Prisoner of Azkaban

『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』とは、イギリスを舞台に魔法使いの少年・ハリーが闇の魔法使い・ヴォルデモートと立ち向かうファンタジー映画。三年生となったハリ―。魔法界を訪れるとアズカバンに投獄されていたシリウス・ブラックが、脱獄していたことを知る。シリウスが自分を狙っていることを知るハリー。学生時代、父とシリウスが親友だったことを知り、ハリーは父を裏切ったシリウスに対し憎しみを抱き始める。
J・K・ローリングの小説が原作のシリーズ第三弾。

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 / Harry Potter and the Prisoner of Azkabanのレビュー・評価・感想

レビューを書く
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 / Harry Potter and the Prisoner of Azkaban
4

遊べるレベルではあるが原作再現度の低いゲーム

映画『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』を題材としたゲームボーイアドバンス版RPGは、原作ファンからしてみれば中々ツッコミ所満載なゲームです。
まず、自分を虐待する親戚の家から脱走する経緯がこのゲームのプロローグではカットされており、なぜハリーが家出して街を彷徨っているかわからなくなっています。次に、海外からローカライズした際の仕事の雑さのせいか、文章が変な区切り方をされていることが目立ちます。主要人物のグラフィックも手抜きかつ原作無視が甚だしく、特にハーマイオニーに至っては壊滅的です。さらに原作では外敵に侵食されることなどないはずのホグワーツに敵モンスターが跋扈するなど、こうしたところも原作を再現していないところと言えます。マップが存在しないため、初見や攻略情報なしでは遭難しやすいという難点も抱えています。クディッチのシーンを全カットされているのも悩ましいところです。さらに、ラスボスがなぜか原作とは異なりマルフォイであるのも中々のツッコミ所です。
とはいえ、このゲームは原作と切り離して考えれば最低限の品質は備わっており、2004年発売のゲームであることからいい加減攻略情報も充実しているため、クリアすること自体は容易です。仕様通り完成はしているので、評価は4点とします。