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異世界ツンデレにうっとり
時代は明治。
鬼や妖怪が人間と共存している設定になっているのがこの漫画の特徴ではありますが、そんな些細な設定などどうでもよくなってしまうほどの格好いいヒーローが「皇國の鬼神」椿夜行さま。
血を吸わないと生きていけない「鬼椿」とよばれる体質が災いして、なかなか嫁取りができなかったところに、「白蓮寺家に虐げられている霊力が高い娘がいるとかいないとか」という噂を小耳にはさみます。
興味をもった夜行さまが白蓮寺で目にしたのは、想像以上にひどい扱いを受ける娘、菜々緒。
菜々緒は従姉の陰謀によって「傷モノ」にされたため、本来ならば白蓮寺家の次期当主の嫁になるはずだった程の高い霊力を持っているにも関わらず、猿の面をつけることを強要され、言葉を発することを禁じられて、人目を避けるように暮らすことを強いられていました。
怪我をした菜々緒の血を舐めた夜行さまは菜々緒の霊力の高さを瞬時に悟り、菜々緒を自分の嫁にしたいと申し出て白蓮寺家から菜々緒を助け出します。
普段は冷徹な夜行さまが、菜々緒に向ける優しさが駄々洩れな視線にこっちまでうっとり。
ツンデレの王道をいく夜行さまと菜々緒の絡みは何から何までシンデレラストーリ。
2人を邪魔する典型的な頭の悪いヒールも夜行さまのツンデレをいい感じに刺激して、続きが気になること間違いなしの作品です。