アイカツ! / Aikatsu!

アイカツ! / Aikatsu!

『アイカツ!』とは、バンダイの展開するトレーディングカードを用いた女児向けアーケードゲームと連動して作られたアニメである。
主人公の星宮いちごはトップアイドルである神崎美月にあこがれて、名門アイドル養成学校スターライト学園に入学する。個性豊かなアイドル仲間達と切磋琢磨し、学園の女王「スターライトクイーン」を目指す青春ストーリーである。
姉妹作品に『アイカツスターズ!』、『アイカツフレンズ!』、『アイカツオンパレード!』がある。

アイカツ! / Aikatsu!のレビュー・評価・感想

アイカツ! / Aikatsu!
10

アイカツが大人に好かれるワケ

ここで紹介させていただくアニメはテレビ東京系列で放送されていた「アイカツ」です。
恐らくここでアイカツと聞いて、小さい娘向けのアニメだから大人には合わないんじゃないかと一蹴してしまう方も少ないくないかなと思いますが、それはとても勿体ないなと思ってしまいます。
そこで、アイカツとはどんなストーリーなのかと言うところを簡単に紹介していこうと思います。
今作の主人公「星宮いちご」は弁当屋さんの看板娘であり、ある時にクラスメイトの「霧矢あおい」に誘われトップアイドル「神崎美月」のライブを見てアイドルに憧れる所から始まります。
ごく普通の中学校に通っていてアイドルとは程遠い「星宮いちご」だったが、アイドルに憧れる気持ちが日に日に強くなりトップアイドルを数多く輩出するスターライト学園に転入を決めるのである。
スターライト学園に転入してからは、所謂アイカツ(アイドル活動)を日々こなしていきトップアイドルを目指していく。
大まかなあらすじだけ読むとごく一般的なストーリーで、やっぱり小さい娘向けなんだろうと思うかもしれませんが、トップアイドルを目指していくストーリーは自分の目標のためにひたむきに頑張る姿はむしろ大人になったあなたに刺さることでしょう。
また、アイカツは女児アニメとは思えないような多様な楽曲でファンを集めております。
アイドルらしい可愛らしい曲からガンガンなROCK曲、おしゃれなEDM調の曲と、様々な曲で沢山のステージを彩っており飽きさせないと言った沢山の大人のファンを味方につけているのが魅力だと思います。

アイカツ! / Aikatsu!
10

アイカツ!はいいぞ

「アイカツ!」はシリーズものだけど、私がおすすめしたいのは無印の「アイカツ!」。いちごちゃんのアイドルとしての成長と葛藤、そのいちごちゃんからバトンを受け継いだあかりの成長記録。

最初こそ少しブレが見えるものの基本的に平和で、楽しく、そして熱い競い合いで切磋琢磨していくアイドル達。
どのキャラも個性的で魅力的で、知れば知るほどかわいく見えます。
歌はキャラを演じる声優さんとは別の方が歌っているけども、アイドルに担当の歌手が付いている感じで、慣れればそれがまた魅力になります。
音楽のレベルも高く、様々なジャンルを取り入れており、曲を集めるのもまた一つの楽しみになっていきます。
全178話とかなりの長編なので、見終わるまでにしばらくの日数がかかると思われます。これもまた「アイカツ!」。178話も続いてくれると思えば、この先に広がるストーリーも楽しみになるでしょう。

一期二期と三期四期で主人公が変わります。
主人公があかりになった時はやはり違和感といちごちゃんの出ない「アイカツ!」にもどかしさを感じましたが、回を重ねる毎にあかりに愛着が湧き最後はしっかり泣いていました。
スターライト学園のアイドル達に心動かされ、時に一緒に笑い、時に一緒に号泣してしまえるくらい感情移入ができる作品だと思います。

アイカツ! / Aikatsu!
10

繋ぐバトン

アイカツ!アイカツスターズ!アイカツフレンズ!アイカツオンパレード!と続くシリーズの原点です。
アイドル達のキラキラと輝く活動が描かれる、と思いきやそれだけではありません。ステージに向けての血の滲むような努力。そして努力したからといってかならず勝てるわけでもない。アイドル達を主人公とした友情・努力のスポ根アニメです。
物語は主人公の星宮いちごが、弟の影響でトップアイドル神崎美月のライブに行ったことで動き出します。
初めて出会い、感動し、憧れ、そして親友とともにアイドルを目指していきます。
個人的にどうしても勧めてしまうのは、19話「月夜のあの娘は秘密の香り」で初登場する藤堂ユリカです。
はじめは自分に自信がもてずにいた彼女は、自分の好きな物語から着想を得て吸血鬼キャラを演じます。登場当時はキャラクターを優先し、仲間たちとの特訓にはあまり積極的ではありませんでした。しかし映画のオーディションを通してその考え方は変わっていきます。そしてキャラクターを大切にしながら、より完璧を目指すために、影で努力をひたすらに重ねていきます。
そしてブランドのミューズとして立派に育ち、3年目で次の世代へとバトンをつないでいきます。108話「想いはリンゴにこめて」でのトップデザイナー夢小路魔夜さんの言葉は、ここまで観たならきっと心に響くことでしょう。
これは藤堂ユリカに限った話ではなく、物語全体を通して、一人ひとりが努力して輝き、その輝きのバトンを次へとつないでいく物語です。

アイカツ! / Aikatsu!
7

プリキュアに匹敵する知名度

バンダイが発売したデータガードダスゲーム「アイカツ!」を原作に2012年10月から2016年3月にかけて放送された少女向けアイドルファッションアニメです(少女向けと言いつつプリキュアシリーズのように筆者のみたいに大人の男性にも人気があるのですが苦笑)。
中学1年生の星宮いちごは、幼馴染の霧矢あおいに誘われて観たトップアイドル・神崎美月のステージに感動し、これがきっかけであおいから誘われたアイドル養成学校スターライト学園に無事編入する。トップアイドルを目指し、いちごとアイドル仲間たちの友情を軸にトップアイドルを目指していく王道の成長物語。毎話クライマックスではその回のメインキャラクターがCG映像になってステージを披露するのがお約束となっています。
計4年もの長丁場になっている本作ですが、1年ごとに大きな転機が訪れ、(例えば2年目では新レギュラー達の登場など)3年目では2年目の途中から登場したいちごの後輩・大空あかりに主人公がバトンタッチになるという形になり(いちごはあかりが憧れる先輩として引き続き登場するが)、これにはファンの好みが大きく判れ、以降のシリーズでは主人公一新の際、「スターズ」「フレンズ」とタイトルも一新されるようになりましたが、既に長期シリーズとしてお馴染みになっていたプリキュアに匹敵する知名度の作品にした本作の功績は実に大きいと言えます。

アイカツ! / Aikatsu!
9

音楽、ストーリー、キャラクターデザイン、総合力の高い『全年齢向け』アニメ!

アイカツ!とは弁当屋の娘、星宮いちごが親友の霧矢あおいと共にスターライト学園というアイドル学校に編入して、トップアイドルを目指していく、というストーリーの女児向けのアニメです。
「アイカツ」は「アイドル活動」の略であり、ステージで歌い踊ったり、バラエティ番組に出演したりするといった華々しい仕事のみならず、体力づくりや体形、コンディションの管理などの基盤づくり、時には崖のぼりや木々の伐採、水中散策なども「アイカツ」であるといった描写があり、女児に向けたアイドルアニメであるにも関わらず、スポ根アニメのような側面も持っています。
とはいえアイカツの魅力は、やはりCG技術を駆使したライブステージでしょう。毎話、キャラクターがステージに上がりパフォーマンスを披露します。アイカツというアニメは全178話もあるので、当然多くの楽曲を取り扱っています。ダンサブルな楽曲もあれば、元気いっぱいなポップな曲、しんみりしたバラード、ミュージカル風な楽曲、などなど曲調も幅広いです。そして、これらの歌唱を担当するのが現役のアイドルです。高い表現力と歌唱力で楽曲のクオリティを格段に上げていて、アイカツの楽曲を聞くと元気が出るという「大人」も少なくはありません。
さらに「大人」達が絶賛しているのは、アイカツのストーリーです。アイカツを欠かすうえで「憧れ」という言葉は欠かせません。この「憧れ」の描き方が非常に秀逸なのです。アイカツは全178話の中で主人公がバトンタッチされます。星宮いちごちゃんから大空あかりちゃんという女の子に。星宮いちごちゃんがアイドルになった理由は神崎美月というトップアイドルの存在に憧れていたからです。そして二代目主人公のあかりちゃんはそんないちごちゃんに憧れてアイドルを始めるのです。いちごちゃんの憧れた美月ちゃんはmasqueradeという伝説のアイドルを。そういう憧れの連鎖と憧れに届かない葛藤。その中で彼女らの「自分だけのアイドル活動」が彼女らをどんなアイドルにしていくのかは178話かけて見る価値は「女児」のみならず「全ての年齢層」の方にあるでしょう。

アイカツ! / Aikatsu!
10

女児向けアニメと侮るなかれ

元々はゲームセンターや、オモチャ売り場等にあるカード着せ替えゲームがアニメ化した作品です。私は元々アニメが好きですが、いわゆる”アイドルアニメ”には全く興味がありませんでした。たまたま仕事から帰ってきた時間帯にやっていたアイカツ!は日々の仕事の疲れを癒すアニメにいつのまにかなっていました。

アイドルアニメというと、美少女キャラが可愛い衣装を着て歌って踊る、アイドルオタクのためのアニメと思う方も多いと思います。私もはじめはそう言った印象を持っていました。しかし、アイカツ!というアニメに出てくる女の子たちが他のアイドルアニメと違うとところ、それはとにかく熱血!ということです。
ただ可愛い衣装を着て歌って踊るだけではない。自分には無い何かを求め、マラソンやダンストレーニング、衣装を手に入れるためにいたるところにかけあい、仲間たちと協力しながらステージを作り上げていきます。それが大人の心を打つのは、子供だましではない世界観に他なりません。アイドルがステージを行う裏では様々な職人が携わっていたり、自分の仕事がどういったところへ影響するのか、というところまで書き込まれています。
日々の仕事、生活、家事に疲れた大人にこそ、アイカツ!で戦い、輝く彼女たちの日常はおすすめです。