tacica

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tacicaとは、日本のロックバンドである。メンバーはギター・ボーカルの猪狩翔一とベースの小西悠太。以前はドラマーの坂井俊彦も共に活躍していた。公式ファンクラブは「鹿の仔」。2005年に札幌市にて3ピース・バンドを結成し、地元を拠点にライブ活動をスタートさせた。2007年にインディーズでリリースした初EP『Human Orchestra』が話題となり、2008年にアルバム『parallel park』でメジャー・デビューを果たしている。

tacicaのレビュー・評価・感想

tacica
10

tacicaは何よりも"歌詞"を大切にするバンド

このアーティストは、「歌詞」や「言葉の意味」を大切にする人におすすめします。
歌の中に文学性があり、巧妙な表現があるので、何度聴いても新しい発見をすることができる。「文学」や「歌詞が深い」と聞けば、食わず嫌いをしてしまう人も多いと思います。ですが、NARUTOや宇宙兄弟、最近では「波よ聞いてくれ」などのアニメ主題歌を担当できるほどのポップさも持ち合わせています。
アニソンのような大衆に向けた曲から、個人の悲しみに寄り添うような曲まで、その幅の広さは音楽界随一といっても過言ではないでしょう。
例えば、NARUTOのOPに採用されている「New song」は、東日本大震災をイメージして作られた曲です。
サビの、「君が一番会いたい人は誰? 心の中でだけ話せる人の数は増えていく だから 強くなりたかった只」
「心の中でだけ話せる人」とは、亡くなった方かもしれませんし、離れて会えなくなった方かもしれません。普通、そんな人々を表現するとどうしても、悲しみや寂しさを想起させてしまいがちです。けれど、このように表現することで余白が残り、曲調と相まって前向きなイメージさえ持つことができるのです。
このように、tacicaの全曲といっても過言ではないほど、多くの曲が素晴らしいメロディーと感動に溢れています。
ぜひ一度、お聴きください。

tacica
10

ロキノン系バンドで括るには惜しいグループ

tacica(タシカ)は2006年に北海道で結成、2008年にメジャーデビューしたロックバンドです。
猪狩翔一(Vo. Gt.)→嫁はチャットモンチーの橋本さん。
小西悠太(Ba.)→口癖の「確か…」がバンド名の由来
坂井俊彦(Dr.)→2014年脱退。

デビュー当初は「北のバンプ・オブ・チキン」と呼ばれていた。私もこのフレーズきっかけで興味を持った記憶がある。さらにデビュー当時はメディアに顔を露出せず、PVでも顔は出してなかった。ライブに行かないと顔がわからなかったが不思議とVo猪狩の声は気持ちがいい。顔出し等のタイミングは記憶にはないが今ははっきりしっかり出している。ドラムのとし君こと坂井が病気をもとに脱退してしまったのが未だに残念である。二人体制からはサポートメンバーを加えて活動しいる。tacicaの楽曲は素晴らしいという言葉があてはまる。

群青//無我夢中に体温が上がって下がる毎日に
余計なモノなど持たないで走り終える事はないのだろう
だから今日は後悔をしない事に従事するよ
病気とか悲しみとかで呼吸の価値を思い知る日々

自分の日常がなぜか被る歌詞。メロディーもおのずと入ってくる。帰り道にtacicaが流れると不思議と涙が出てしまったり。自分が物語の主人公になった気分になってしまったり。ぜひ、一度は聞いてほしいと思います。