キャンディーズ

キャンディーズのレビュー・評価・感想

キャンディーズ
9

微笑み返し

昭和のアイドルグループ・キャンディーズ。
伊藤蘭・田中好子・藤本美樹の3人組アイドルグループです。3人ともスクールメイツに所属で、1972年(昭和47年)3人はNHKの新番組『歌謡グランドショー』のマスコットガールとして抜擢されました。この時に食べてしまいたいくらい可愛い女の子たちという意味で「キャンディーズ」と名付けられました。

ランちゃん・スーちゃん・ミキちゃんという愛称で呼ばれ、1973年(昭和48年)9月『あなたに夢中』という楽曲で歌手デビュー。一躍人気者になり、アイドルグループとして歌手活動を開始します。
1973年(昭和48年)4月7日『8時だョ!全員集合』でアシスタントとしてレギュラー出演をし、三者三様のキャラクターで人気もどんどん上がっていきます。

人気絶頂だった1977年の夏にキャンディーズは突如解散宣言をします。理由は名言にもなった「普通の女の子に戻りたい」というものでした。1978年(昭和53年)4月4日に解散します。
その解散に向けてのファンへの感謝の気持ちが込められた楽曲が、この『微笑み返し』です。デビュー曲から解散までのシングル曲の題名を散りばめて歌詞になった『微笑み返し』は、キャンディーズとともに歩んできたファンへの、最大にして最後の贈り物のような1曲です。

キャンディーズ
10

青春を歌ったガールズトリオ

キャンディーズは、1972年にデビューして78年に引退したガールズグループです。「年下の男の子」、「ハートのエースが出てこない」、「春一番」、「夏が来た!」、「やさしい悪魔」、「暑中お見舞い申し上げます」、「アン・ドゥ・トロワ」、「わな」、「微笑み返し」等々多くのヒット曲と記憶を残しました。
彼女たちの魅力は、その楽曲がいかにも青春時代特有の悩みや喜びを歌ったものであることでしょう。またもう一つの大きな魅力は3人が作り出す美しいハーモニーだと思います。
もちろん一人一人を見てみると、途中からリードヴォーカルを務めることになった伊藤蘭の声の魅力も外せない魅力の一つですが、初期にリードヴォーカルを務めていた田中好子の甘い声もファンにとっては素晴らしかったのです。そして後期の「わな」でリードヴォーカルを務めた藤村美樹の美しい声も特筆すべきだと思います。
楽曲をみると、「春一番」や「夏が来た!」等のように季節感を感じさせる曲が多く、その季節が来ると聴きたくなるというところがありますね!その点では同時期に活躍したピンクレディーとは少し異なっています。
またキャンディーズは、同じナベプロの先輩だったザ・ピーナッツの楽曲をカバーしたアルバムも残していて、素敵な歌唱を聴かせてくれます。
キャンディーズの楽曲は永遠です。