アンフェア / UNFAIR

アンフェア / UNFAIR

『アンフェア』とは、2006年にフジテレビ系列で放送が開始された、女性が主人公のハードボイルド系の刑事ドラマ。硬派なストーリー展開が特徴である。主人公の女性刑事・雪平夏見(ゆきひらなつみ)が、刑事だった父が殺害された事件の真相を追いつつ、数々の難事件を解決していく姿を描いた。テレビドラマ放送終了後も幅広い層から高い人気を集め、スピンオフも含めてスペシャルドラマ4作品と映画3作品が公開された。原作は奏建日子の『推理小説』。主人公の雪平夏見役を篠原涼子が演じた。

アンフェア / UNFAIRのレビュー・評価・感想

レビューを書く
アンフェア / UNFAIR
7

正義が暴走した警察によるクーデター

篠原涼子主演のドラマが映画化。今回の舞台は主人公の娘が警察病院で立て篭もり人質テロ事件が発生。ネタバレになるが病院を占拠したテロリスト制圧及び人質救出に向かった初動のSAT特殊部隊が裏をかかれて全滅した。と思えば実は一番最初に突入したSAT特殊部隊こそが実は全員、現職の隊員。合流した部隊の元にとある男が君臨した。男の名前は後藤国明で元SAT隊員でかつては警察学校の教官であったものの警察内部の不正を告発しようとして無実の罪で8年間刑務所に服役していたことがあった。そんな男が要求した内容は警察が不正に流用した裏金を世間に公表することという流れになります。その他には警察が隠し持っていた生物兵器を強奪してもし、要求に応じないのであればその生物兵器を東京全土にばら撒くと言う強迫をしていく様とかハラハラしました。警察側もそりゃあ裏金の存在を世間に知られる訳にはいかないですからそこならではの頭脳戦。長官が人質に取られ、殺害されれば自分が後継者になれるという目が眩んだ幹部の出世欲がクォリティ高くポリスアクションにしては上出来だと思いました。この警察の悪事が実際に起こると考えると私たちの生活が脅かされることになると思うとゾッとしました。

アンフェア / UNFAIR
6

「アンフェア the movie」は好きなシリーズの最後。

ドラマの時から楽しみに見てました。
このシリーズは、雪平の近くにいる人が犯人ってのが、デフォルトな作品で、今回もそうだろうなと思っていたらそうでした。意外性はどんどん無くなってはいったけど、犯人役は目立つし、好きな俳優さんだったので、良かったです。なんで犯罪に手を染めたのか、その因果関係は不明でした。
この映画に限らず、けっこうすぐに道を踏み外す人が多い気がします。まあ、そういう話が好きな人が多いのでしょうが、本当はなかなかそんな大それたことできないような気もしました。話も派手で、劇場版だもんなと思いました。テロとか、映画ではよく扱われますか、日本で本当にそんなこと起こるのでしょうか?
また、日本の警察は腐り切ってるみたいな描かれ方です。酷い奴らばっかり出てくるなとリアリティは感じませんでしたが、面白かったです。
ドラマの時からだと、だいぶ完結にまで時間がかかりました。これで終わりかと思うと寂しいですが、やっと完結して良かったと思います。篠原涼子さんにとっても雪平という役が代名詞のようになっており、すごく似合ってました。この役のおかげで、彼女といえば強い女となったと思います。