フッテージ(映画) / Sinister

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フッテージ(映画) / Sinisterのレビュー・評価・感想

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フッテージ(映画) / Sinister
9

ショッキングな殺人映像に追い詰められていく

偶然、屋根裏部屋で8ミリフィルムと映写機を見つけたイーサン・ホークスが演じる作家のエリソン。
それがきっかけとなり、過去に起こった不気味で陰惨な殺人事件を調べているうちにどんどん事件に巻き込まれていくストーリーとなっている。
この作品の1番の魅力は、キーアイテムとなる8ミリフィルムで撮影された殺人映像が、湿っぽい鬱々とした雰囲気を醸し出しているところだ。最初は楽しげだったホームムービーが一転し、残虐でショッキングな殺人映像に変化するシーンは見ていて、思わず顔をそむけたくなってしまう。
主人公のエリソンが映像を調べていくうちに、少しずつ真実にたどり着いていく展開はミステリー要素もあって、サスペンスとしても十分楽しむことができる。
また、主人公のエリソンの周りで不可解な現象が次々起こるところじわじわと恐怖心を煽られ、日本のホラー映画に通ずるようなオカルトホラーとなっている。
特にエリソンが事件の真相に近づく度に追い詰められて、憔悴していく迫真の演技が素晴らしく、どんどん作品の中へ引き込まれてしまう。

フッテージ(映画) / Sinister
6

バッドエンドなのがよかった。

画面が暗くて、良く見えないところとかもあったけど、なかなかおもしろかったです。主人公の父親はかなり自分勝手で、こんな父嫌だなと思いました。人が亡くなった家って嫌ですよね。しかもいわくつきだなんて、子どものいるのによくそんなところに引っ越したなと思いました。そりゃあ奥さん、怒りますよ。いろんな凄惨な事件の映像が残っており、それを見るだけで怖かったし、この事件はどういうことで起きたんだろうと事件好きの私は楽しく見れました。
出てくる幽霊たちはそんなに怖いビジュアルではなかったですが、雰囲気がずっと暗くて、ホラーぽい作品でした。今回もまたしても悪魔の話で、そこはアメリカはぶれないというか、悪魔好きだなと思いました。でも、じわじわくる怖さでちょっとジャパニーズホラーぽかったです。
なぜ、そんなことが起きたのか、結局謎は残したままだったし、悪魔の正体もよくわからないままでしたが、それはそれで怖いからOKだと思います。逃げても、逃げ切れないという展開は、残穢のようで、そういう考えは日本だけでなく海外でもあるんだなと驚きました。思いがけず、バットエンドで、私は後味が悪い話の方が好きなので気に入りました。