常田大希

常田大希のレビュー・評価・感想

常田大希
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日本から海外への進出が期待できる若手ミュージシャン

常田大希はKing Gnu、最近ではmillennium paradeを率いる今もっとも注目を浴びるアーティストです。
東京芸術大学チェロ専攻でしたが、「もっと大衆に密接した音楽をやりたい」と中退後、幼なじみである同大学声楽科卒業の井口理とツインボーカルであるKing Gnuを結成。他のメンバーはドラム勢喜遊、ベース新井和喜。
常田大希によるとKing GnuはJ-POPでまず売れるために結成したバンドであり、クラシック畑で育った彼にとってJ-POP特有のコード進行をまず勉強しながらのスタートとなったようです。
それでも『白日』を始め数々の素晴らしい音楽を作り上げた才能は目を見張るものがあります。
King Gnuの楽曲で特徴的なのはその普遍性かもしれません。
歌詞が素晴らしいのです。若者だけではなく中年を過ぎた筆者でさえ心に刺さるものがあります。
癖のないメロディと井口の透明感のある歌声とやや癖のある常田の声が上手くマッチしています。
その全ての楽曲を手がけているのが常田ですから素晴らしいです。
King Gnuが本格的に注目されたのは2019年初めころだったと思いますが、その年の紅白歌合戦に初出場を果たしたのは驚くべきスピードです。
常田大希は明確に戦略を練ってKing Gnuを大きくしていったと言っても過言ではありません。
King Gnuの紅白出場理由にネットでのダウンロード数の多さが挙げられています。
ネットという若者に取っ付きやすい媒体を駆使して瞬く間に自分達の音楽を浸透させていきました。
常田によるとKing Gnuは世界に出ていくための足がかりであり、今後は世界を見据えて行きたいとのこと。
最近、全世界配信のアニメ『攻殻機動隊』のオープニング曲にmillennium paradeの『Fly with me』が採用され、まさに世界に出ていきそうな勢いです。

その才能がどこまで羽ばたくのか楽しみです。