ドラえもん のび太とブリキの迷宮

ドラえもん のび太とブリキの迷宮のレビュー・評価・感想

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ドラえもん のび太とブリキの迷宮
7

思ったよりも怖い

思ったよりも不気味な作品でした。見ていて思い出したのですが、本作ではドラえもんが最初の方で敵につかまってしまいます。そうだったなって思いながら見ていたら、ドラえもんが拷問されるシーンまで出てきて、いやいやこれは怖いだろうって思いました。子どもが見ても大丈夫だったのかなと心配になるほどです。ブリキのおもちゃみたいな世界でかわいらしいし、楽しいところもあるのですが、どっちかっていうと怖い話よりでした。どうして、ブリキの国がロボットに支配されたのかという話も結構今の世の中、他人事じゃないというか、本当にこういう時代が来たりしてと思えるものでした。確かに機械は便利だけど、それに頼りすぎてはいけないんだなと強く感じました。自分の足で歩けなくなってしまう(すべての人が)だなんて、乗り物が開発された時はそれに気がつかなかっただなんて、ロボット怖すぎです。敵の大将も顔もおもしろい顔っていったらおもしろいんだけど、不気味だと思えば不気味に見える顔でよかったです。最終的な倒し方もちょっと、異様な感じで、トラウマものです。私だけでなく、旦那もその場面は覚えていたので、結構印象的な倒し方だったんだと思います。怖いけど、だからこそ面白い作品です。おすすめです。

ドラえもん のび太とブリキの迷宮
9

ドラえもんなしで勇気が湧いてくる。

このアニメ映画大山のぶ代さんの頃のドラえもんの映画ですごくドラえもんが愛おしいです。しかし、この映画ではドラえもんは初めと終わりにしか出てこないのでメインはドラえもんなしで行動していくという内容になっています。それがとても新鮮で面白かったです。のび太たちがドラえもんの道具に頼らない強い気持ちを持って行動していくので見ていてかなり勇気が湧いてきます。ドラえもんの道具に頼っていたころののび太はいません。やっぱり道具なしで悪の組織に立ち向かって行く姿がなんとも言えないワクワク感を煽ってくれるのは間違いありません。しかし、後半になるとドラえもんと再会してチートの状態になってしまうのでちょっとだけ残念な気持ちですがそれも清々しい気持ちがあるのでこの展開はその人の好き好きですね。自分は最後までドラえもんの道具に頼らないで終えて欲しかったと思いました。ジャイアンとスネ夫がサンタさんと出会ってドラえもんたちと合流する姿には涙が出てきました。そのくらいドラマチックな展開が続いていくので見ていてかなり楽しませてもらいました。やっぱり自分は大山さんのドラえもんがしっくりくるのでもっと色々なシリーズを見てみたい気持ちになりました。

ドラえもん のび太とブリキの迷宮
9

ロボット支配

ドラえもんの映画って事件の起きない前半部分が楽しすぎるのですが、本作もブリキンホテルに行きたくなりました。食事も出てくるし、海あり山ありでとても楽しそうな場所です。
のび太のパパが寝ぼけて予約したなんとも怪しげな場所ですが、あれだけ楽しそうだったら、のび太じゃなくても行ってしまうなと思いました。
また、本作はドラえもんが敵にさらわれてしまって、別行動という大変な事態になります。
のび太がドラえもんのために頑張ってて、ドラえもんは愛されてるなと思いました。
世界観もすごくて、ロボットが人間を支配するためにしたことがよく考えられてるなと思いました。
たしかにロボットに仕事を押し付ければ楽ですが、そうするとどんどん人間の居場所がなくなる気がします。
ロボットの支配ではないけど、私たちも車はあるわ、自転車も電動があるわ、だんだん体力がなくなっているような気もします。
ほっといたら、チャモチャ星人のように長い間歩くこともできなくなってしまうのではないかと怖いです。
こんな世界を今よりずっと前に考えつくなんて、藤子・F・不二雄先生はすごいなと思いました。
最後の敵のやられ方はなんか間抜けだけど、同時に怖いなとも思えるものでした。
ロボットとの付き合い方を考えさせられます。