ブラザー・ベア / Brother Bear

ブラザー・ベア / Brother Bearのレビュー・評価・感想

ブラザー・ベア / Brother Bear
7

兄弟愛

それぞれにトーテムという守護神みたいな動物がいるとか、結構面白い設定の話でした。
兄を熊に殺されたと思い込み、熊を殺して熊に変えられた男が、小さな子熊と出会って、彼と兄弟のようになっていくという話です。
兄を殺されたと思ってというのはとても納得のいく話でした。たしかに、周りからすれば、それは逆恨みの面もあるし、やめなさいって感じだけど、納得できなかったんだろうなって感じです。私なら熊に変えられてしまったら、もうそこでアウトというか、なんか発狂しそうです。いやいや、なかなか罰が重いなと思いました。
お話的には、熊になる、子熊と出会い、母を探す旅を手伝う、次兄に命を狙われる、母が自分の殺した熊だと判明、罪悪感たっぷり、人間に戻れるけど、子熊をどうしようと、王道を行く話で、なかなか面白かったです。子熊が連れて行ってくれた、鮭の集まる川で、熊たちが狩をしたり、水浴びをしたりしているシーンは、熊の楽園って感じで面白かったし、子熊とまるで兄弟のようにじゃれつく様は、母性本能をくすぐられました。
次兄にしてみれば、長兄も熊に殺され、弟までと熊成敗に燃えるのは最もだし、でも事実を知って、弟の判断を尊重して良い人だなと思いました。キナイは子熊との兄弟愛をとったけど、次兄とも兄弟なわけで、たった1人の兄弟がいなくなれば、次兄も寂しいだろうに、男同士の尊重しあいだなと思いました。
また、話に関わってるんだか関わってないんだかのヘラジカが出てくるのですが、2匹の掛け合いはまるで漫才で面白かったです。