きみの隣りで

きみの隣りで

『きみの隣りで』(きみのとなりで)とは、益田ミリによる日本の漫画作品。幻冬舎より刊行された『週末、森で』に続く作品であり、森の近くで暮らす人々を描いたハートフルなコミックである。
本作は、森の近くへ引っ越してきた翻訳家の早川さん、その夫、そして小学生の息子である太郎の3人家族を中心に物語が展開する。ある日、太郎は母親から教えてもらった森に生える「優しい木」の秘密を、大好きな人へそっと打ち明ける。うまく言葉にできない気持ちや抱えている思いなど、どんなことでも話して受け止めてくれるその木の存在をきっかけに、森の周辺を行き交う人々やその地域で暮らす者たちの間に、じんわりとした温かな優しさが広がっていく様子を描いている。
著者の益田ミリは、イラストレーターおよび漫画家として『すーちゃん』シリーズや『僕の姉ちゃん』といった人気作品を手掛けるほか、エッセイや小説など幅広いジャンルで執筆活動を行っている。本作においても、日常のふとした心情や人間関係の中にある優しさを温かみのある絵柄と繊細な視線で表現している。

きみの隣りでのレビュー・評価・感想

きみの隣りで
7

のほほんとしてるけど、毒もある。

益田 ミリさんの「週末、森で」の続き。いつものメンバーが週末に森で話をする普通の日常を描いた作品です。森の近くに住む早川さんは結婚していて子持ちです。子供の通う小学校に若い女性の先生が転任してきましたが、先生のお母さんが先生をとても心配しています。そのお母さんはすごく鬱陶しい人で、赴任して来たばかりなのに結婚して家の近くに戻ってこいとか、困ったさんです。でも、お母さんばかりが悪いわけじゃなくて、先生の方もはっきりしないしなあと思いました。こういうことって、よくありそうだからすごく共感できます。親ってのは結婚しないとしろしろ言うのに、したら寂しいだのなんだの結構勝手だなと思います。でも、最後には先生も言いたいことを言っていて、良い方向に向かうんじゃないかなと感じました。早川さんトリオは「週末、森で」の時とあまり変わっていなくて、森の近くに住んでても、東京とかの洒落た食べ物が好きだし、自然派ってわけでもない、普通の人なのがいいです。私も早川さんみたいな暮らしがしたいなと思います。旦那さんは歯医者ですしね。全体的にのほほんとしていますが、時折上記親子のような毒もあって面白いです。