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のほほんとしてるけど、毒もある。
益田 ミリさんの「週末、森で」の続き。いつものメンバーが週末に森で話をする普通の日常を描いた作品です。森の近くに住む早川さんは結婚していて子持ちです。子供の通う小学校に若い女性の先生が転任してきましたが、先生のお母さんが先生をとても心配しています。そのお母さんはすごく鬱陶しい人で、赴任して来たばかりなのに結婚して家の近くに戻ってこいとか、困ったさんです。でも、お母さんばかりが悪いわけじゃなくて、先生の方もはっきりしないしなあと思いました。こういうことって、よくありそうだからすごく共感できます。親ってのは結婚しないとしろしろ言うのに、したら寂しいだのなんだの結構勝手だなと思います。でも、最後には先生も言いたいことを言っていて、良い方向に向かうんじゃないかなと感じました。早川さんトリオは「週末、森で」の時とあまり変わっていなくて、森の近くに住んでても、東京とかの洒落た食べ物が好きだし、自然派ってわけでもない、普通の人なのがいいです。私も早川さんみたいな暮らしがしたいなと思います。旦那さんは歯医者ですしね。全体的にのほほんとしていますが、時折上記親子のような毒もあって面白いです。