空飛ぶタイヤ

空飛ぶタイヤ

『空飛ぶタイヤ』(そらとぶタイヤ)とは、池井戸潤による社会派経済小説、およびそれを原作とした映像化作品群である。『月刊J-novel』での連載を経て、2006年に実業之日本社より単行本が刊行された。第28回吉川英治文学新人賞および第136回直木三十五賞の候補作に選出されている。
2002年に発生した三菱自動車製大型トラックの脱輪死傷事故や同社のリコール隠し事件などを下敷きに執筆された作品である。自社のトラックによるタイヤ脱落死亡事故で責任を問われ、倒産寸前に追い込まれた中小運送会社「赤松運送」の社長・赤松徳郎(あかまつ とくろう)が、自社の無実を証明すべく車両の製造元である巨大企業「ホープ自動車」のリコール隠し構造と隠蔽工作の闇に挑む姿を描く。
本作は多様なメディア展開が行われており、2009年にはWOWOWの「連続ドラマW」枠にて仲村トオル主演でテレビドラマ化された。同枠の第3作目として制作されたこのドラマは高い評価を受け、平成21年日本民間放送連盟賞テレビドラマ部門最優秀賞や第26回ATP賞テレビグランプリなど多数の賞を受賞した。さらに2018年には長瀬智也主演で映画化され、池井戸作品として初の映画化作品となった本作は第42回日本アカデミー賞において優秀作品賞をはじめとする数々の賞を受賞した。

空飛ぶタイヤのレビュー・評価・感想

空飛ぶタイヤ
10

良かったと感じた作品

良かったと感じた作品は2018年にドラマ映画として公開された「空飛ぶタイヤ」です。「空飛ぶタイヤ」といえば、「あきらとアキラ」や「半沢直樹」などで有名な池井戸潤の同名小説。累計170万部突破の大ベストセラー初の映画化作品で、連続ドラマ化もされています。
ある日、1台のトレーラーが脱輪事故を起こし、歩道を歩いていた子連れの母親が外れたタイヤの直撃を受けて死亡してしまいます。事故を起こした車の製造元・ホープ自動車は、事故原因を所有者・赤松運送の整備不良と決めつけました。そのため、社長・赤松徳郎は世間やマスコミの激しいバッシングを受け、信用を失った会社は倒産寸前に追い込まれます。
自分も年齢を重ねたせいか、こういう社会派映画・ドラマを観る機会が増えています。今回は、映画ですが、多かれ少なかれ会社組織による隠蔽等は、公になっていないだけで、どこでもあるだろうと感じるのと、赤松徳郎みたいな人がいる会社に自分もチャンスがあるなら、勤めてみたいと思わせてくれるぐらいに引き込まれてしまう作品です。映画主題歌もサザンオールスターズ「闘う戦士たちへ愛を込めて」ですので、ご興味を持たれた方は、ご覧になってみてはいかがでしょうか?

空飛ぶタイヤ
8

ひどい!

池井戸潤原作の映画です。池井戸さんの作品はどれも面白いので期待していました。
池井戸さんが、怒りに駆られて書いたというだけあって、本当にひどい事件の話でした。
まあ、リコールの必要なものができてしまうのは仕方ないとしても、それを隠すなんて…ひどいです。
映画では隠蔽する最大の悪役を岸部一徳さんが演じています。
この人は相棒の時も嫌味ったらしかったり、怖かったりすごいなと思っていましたが、今回もすごく憎たらしくて、存在感がありました。
こういうベテラン俳優が出てくることもこの映画のいいところでした。
主人公の長瀬智也さんもよかったです。ちよっと男前すぎる感はありましたが、中小企業の社長の苦悩、最後まで戦うぞという気合いを感じました。
お話もすごく面白かったです。
映画なので、やっぱり話はスピーディーに進んで、ちよっとあっさりな面はありましたが、巨大企業に立ち向かう男の覚悟がみてとれました。
全体的に重たい雰囲気が漂っててら主人公が罵倒されたりするのでみていてしんどい部分はありますが、実際、企業相手の戦いとか大変だろうし、きついところも書かないとリアリテイがないですもんね。ただ、ちよっと大どんでん返しの部分が短いかなと思います。
ちょっと物足りないです。
原作小説は未読ですが、ぜひ読みたいなと思いました。