8
ひどい!
池井戸潤原作の映画です。池井戸さんの作品はどれも面白いので期待していました。
池井戸さんが、怒りに駆られて書いたというだけあって、本当にひどい事件の話でした。
まあ、リコールの必要なものができてしまうのは仕方ないとしても、それを隠すなんて…ひどいです。
映画では隠蔽する最大の悪役を岸部一徳さんが演じています。
この人は相棒の時も嫌味ったらしかったり、怖かったりすごいなと思っていましたが、今回もすごく憎たらしくて、存在感がありました。
こういうベテラン俳優が出てくることもこの映画のいいところでした。
主人公の長瀬智也さんもよかったです。ちよっと男前すぎる感はありましたが、中小企業の社長の苦悩、最後まで戦うぞという気合いを感じました。
お話もすごく面白かったです。
映画なので、やっぱり話はスピーディーに進んで、ちよっとあっさりな面はありましたが、巨大企業に立ち向かう男の覚悟がみてとれました。
全体的に重たい雰囲気が漂っててら主人公が罵倒されたりするのでみていてしんどい部分はありますが、実際、企業相手の戦いとか大変だろうし、きついところも書かないとリアリテイがないですもんね。ただ、ちよっと大どんでん返しの部分が短いかなと思います。
ちょっと物足りないです。
原作小説は未読ですが、ぜひ読みたいなと思いました。