ビッグ・バグズ・パニック

ビッグ・バグズ・パニックのレビュー・評価・感想

ビッグ・バグズ・パニック
8

B級だけど、おもしろい

巨大な虫が襲ってくる、というパニック映画です。
家族の話あり、ロマンスありでよくできた映画だったと思います。人が白い繭に覆われたり、虫たちがほんときもちわるくて怖くておもしろかったです。虫に襲われた人の中から虫が…とかやめてほしい描写が満載でした。それでも、虫があのゴのつく虫じゃないのでまだマシでした。あれでゴまで出てきたら、私は画面を切ってましたよ。
主人公は、ダラダラした人で会社を首になった男、クーパーです。仕事ぶりがあまりに酷くて嫌になります。あまり感情移入できる役ではありませんでしたが、父親と確執があり、そのせいで性格がちょっと…になってしまったのかなと思うと許せる気もします。その父とも和解したし、まあいい話でした。
世界の終わりか?みたいなのに、そこまで悲壮感が漂ったないところがいいと思います。なぜか自転車で移動してるし、そんなの襲われない?とびっくりします。それに、なんかよくわからないところもありました。
でも、そんなのどうでもいいのかもしれません。虫がきた!でかい!怖い!ってそれを楽しめばそれでいい気がします。
B級はB級だったと思いますが、B級映画も楽しいです。でも、虫嫌いの人は注意です。

ビッグ・バグズ・パニック
6

発想は良いのにもったいない!

もう少しきちんと作れば一流映画なのに!と惜しく思う作品。
全体的なアイデアはとても面白いです。
主人公であるクーパーは垢抜けない雰囲気で、言い訳の調子だけは良くて「出来ない」感じ。
ただ、それがストーリー全体を面白くさせています。
虫に刺されると(卵を産み付けられているのか?)人間と虫のモンスターになってしまいますが、そこでクーパーがヒロインのサラに「もし自分がモンスターみたいになったら、逃げて。殺されたくないし」とヘタレな感じの事を言います。
普通なら「躊躇せずに撃てよ」なのに。
こんな描写も他の映画のゾンビものや感染ウィルス系とは違い、独特な笑いもとれていて面白い。
そして、窮地に追い込まれた人間が生き残った者同士で言い争うという場面はこう言った映画ならよくありますが、もちろんそれもあり、仲間割れをして殺してしまったりと人間模様もしっかりと垣間見れます。
さらには虫のモンスターなので「巣」があり、その拠点を壊滅させようと中盤から目的もはっきりします。
そう!この映画、「悪くない」んです。
なんだかんだと見続けられると言うことは面白い部類なんです。
しかし、「なぜ虫が大きくなったのか追及しない」「最初は建物の中でも虫が入って来てたのに途中からその危機感が無くなる」「最後は警戒もせずに堂々と道を歩いていて違和感を感じる」「最初に虫に襲われているわりには武器を手にいれようとするのが遅く、クーパーの父親に言われてからゲットする」「最初に虫に襲われたけど虫の作りがゴムみたい」など突っ込みどころが満載。
冒頭であんな巨大な虫を見たら、まずは手短に包丁やナイフを手にするはずだし、銃のように音がでる武器が駄目なら弓矢やボーガンなどと思い付くはずなのに全く無し。
素手で歩き回る主人公達。
もう少し細かい設定をすれば非常に面白いのに!
と思える映画でした。