ビッグ・バグズ・パニック

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ビッグ・バグズ・パニック
6

発想は良いのにもったいない!

もう少しきちんと作れば一流映画なのに!と惜しく思う作品。
全体的なアイデアはとても面白いです。
主人公であるクーパーは垢抜けない雰囲気で、言い訳の調子だけは良くて「出来ない」感じ。
ただ、それがストーリー全体を面白くさせています。
虫に刺されると(卵を産み付けられているのか?)人間と虫のモンスターになってしまいますが、そこでクーパーがヒロインのサラに「もし自分がモンスターみたいになったら、逃げて。殺されたくないし」とヘタレな感じの事を言います。
普通なら「躊躇せずに撃てよ」なのに。
こんな描写も他の映画のゾンビものや感染ウィルス系とは違い、独特な笑いもとれていて面白い。
そして、窮地に追い込まれた人間が生き残った者同士で言い争うという場面はこう言った映画ならよくありますが、もちろんそれもあり、仲間割れをして殺してしまったりと人間模様もしっかりと垣間見れます。
さらには虫のモンスターなので「巣」があり、その拠点を壊滅させようと中盤から目的もはっきりします。
そう!この映画、「悪くない」んです。
なんだかんだと見続けられると言うことは面白い部類なんです。
しかし、「なぜ虫が大きくなったのか追及しない」「最初は建物の中でも虫が入って来てたのに途中からその危機感が無くなる」「最後は警戒もせずに堂々と道を歩いていて違和感を感じる」「最初に虫に襲われているわりには武器を手にいれようとするのが遅く、クーパーの父親に言われてからゲットする」「最初に虫に襲われたけど虫の作りがゴムみたい」など突っ込みどころが満載。
冒頭であんな巨大な虫を見たら、まずは手短に包丁やナイフを手にするはずだし、銃のように音がでる武器が駄目なら弓矢やボーガンなどと思い付くはずなのに全く無し。
素手で歩き回る主人公達。
もう少し細かい設定をすれば非常に面白いのに!
と思える映画でした。