男はつらいよ 私の寅さん

男はつらいよ 私の寅さんのレビュー・評価・感想

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男はつらいよ 私の寅さん
10

いつもと逆

いつもと逆で、とらやの面々が旅行をし、寅さんが留守番するという珍しい展開があり、とてもおもしろいです。
寅さんはいつもは家族に行き先も告げずに旅をして、心配かけているのに、自分が留守番の時は、早く連絡よこせとか、ほんと子どもっぽくて勝手な人だなあと思います。
まあ、その人間臭いところがいいところですし、みんな帰ってくるころには、飯の用意をしたり、風呂を沸かしておいてあげたり、すごく気がきいてて、いい人だなと思いました。
こういうことするから、憎めないのだと思います。
マドンナは岸恵子さんで、画家の役です。画家で、自分をもってて、おしとやかとかそういう感じの人ではないけど、華やかではっきりしていて寅さんも気に入ります。
早々とライバル登場かなと思いきや、金持ちで嫌な奴なのという岸さんはかっこよかったです。
寅さんとも仲の良い友達でしたが、恋愛感情をもたれたら困ると結構はっきりとふられてしまい、かわいそうでした。
まあ、仕方ないですけど。
寅さんは恋のことで寝込んだり、実は繊細な人だなと思いました。
寅さんの昔の友達も出てきて、昔の寅さんの話も聞けました。音楽の先生のエピソードはとてもよかったと思います。
とてもおもしろかったです。

男はつらいよ 私の寅さん
10

留守番寅さん

いつもとは逆に、寅さんがとらやで留守番をするシーンがあります。1人で寂しくとらやにいてイライラとかもするんだけど、みんなが帰ってくるときにご飯を用意したり風呂を沸かしたりしてあげたりしていて、ああ、寅さん優しいなと思いました。ヒロインは岸恵子さんです。絵描きさんで、すごく自分をもっている自立した女性でした。金持ちでハンサムな知り合いのことを大嫌いといったり、かっこいい感じの人でした。岸さんは寅さんの友達の妹という役回りなのですが、この友人が昔さくらが好きだったという設定があります。でも、そのころのさくらってほんとこども、幼稚園児くらいじゃないのかと一瞬不穏な気持ちになりました。この友達もあまり稼げてなくて、好きなことやってて寅さんによく似た感じでした。やっぱ、類は友を呼ぶって感じですかね。岸さんとの恋は、他の人とかそういうことではなく、絵があるし、寅さんのことはそう見ることははできないということで終わってしまいます。結構はっきり振られたなと思いました。その後、岸さんは外国に行ってしまいます。そこから手紙が届きます。ヒロインから手紙が届くというエンディングもよくありますが、この終わり方結構味わい深くて好きです。