終焉ノ栞

終焉ノ栞

『終焉ノ栞』(しゅうえんのしおり)とは、ボカロPである150Pを中心にVOCALOIDを用いて制作された楽曲群、およびそれらを核として展開されたメディアミックス作品である。結城あみのによるコミカライズ版『終焉ノ栞』は単行本全7巻が刊行されている。
物語の中心となるのは、ひとりかくれんぼやドッペルゲンガー、メリーさんの電話、猿の手といった学校に伝わる様々な都市伝説をモチーフにした学園ミステリー仕立ての「終焉ゲーム」である。オカルト研究会に所属する4人の少年少女が、旧校舎で発見した古びた日記をきっかけに謎のゲームへと巻き込まれていく。謎の手紙に記された命令を遂行して都市伝説を完成させると同時に、グループの中に潜む「裏切り者」を探し出して排除しなければならないという過酷なルールの下で、緊迫した心理戦や謎めいたドラマが展開されていく。
楽曲制作においてはVOCALOIDのIAが使用されており、ニコニコ動画やYouTubeなどの動画投稿サイトを中心に『孤独ノ隠レンボ』や『完全犯罪ラブレター』、『ニセモノ注意報』などの関連楽曲が次々と発表されて大きな話題を呼んだ。さらに、音楽アルバムのリリースのみならず、小説やコミカライズなどの多様なメディアミックスが展開されたことで、細部まで張り巡らされた謎や複雑な世界観が多くのファンを魅了した。

終焉ノ栞のレビュー・評価・感想

終焉ノ栞
8

都市伝説に翻弄される少年少女の悲劇

都市伝説を題材にしたホラー&ミステリー。主人公はある高校で活動している「オカルト研究会」の四人の生徒。噂とオカルトが好きな少年・A弥を筆頭に、B子、C太、D音が旧校舎の音楽室に集まり、一つの都市伝説「終焉ノ栞」を調べていた。ある日、十年前に死んだ生徒達の交換日記を元に「終焉ノ本」及び「終焉ノ栞」を入手する方法を試すが、その後「失敗した」彼らは死の「終焉ゲーム」に巻き込まれ……。この終焉ゲームの中で「ひとり隠れんぼ」「ドッペルゲンガー」「メリーさんの電話」「猿の手」と四つの有名な都市伝説が出て来るので、オカルトや都市伝説好きにはオススメのマンガ。
ゲームの中に潜む「裏切者」「キツネ」という存在によって四人の少年少女は疑心暗鬼に陥り、ついには四人の中で殺し合いが始まってしまう。
また、物語の中盤では十年前に旧校舎で活動した「映画研究会」の五人の生徒が登場し、「十年前編」として事件当時の出来事が次々に明かされていく。
元々はニコニコ動画で発表されたボカロの楽曲シリーズ「終焉ノ栞プロジェクト」で、アルバム・書籍化もされている。マンガだけでなく、楽曲や小説と照らし合わせるとなお面白いものになるはず。
個人的には楽しめた作品だが、読む人を選ぶ作品でもあるため好き嫌いが分かれるかもしれない。