ライドンキング

ライドンキングのレビュー・評価・感想

ライドンキング
9

あの大統領が主人公!?『ライドンキング』

主人公は、上半身裸で熊にまたがっている画像が有名なあの大統領がモデルです!
『この人が主人公って大丈夫なの?』と読者が連載を心配するが、内容がめちゃくちゃ面白いマンガ『ライドンキング』。

ストーリーは以下の通り。
その強力な手腕で小国ながら周りの国に畏怖と敬意を抱かせる、国のリーダーのアレクサンドル・プルチノフ。そんな彼は、とにかく色んなものに乗るのが大好き。これまであらゆる車両や動物にまたがり、そして、まだ見ぬ未知の乗り物を探していました。
そんな中、不幸な事故で命を失った彼は、突然異世界へと飛ばされることになります。そこは、剣と魔法のファンタジー世界でした。しかしプルチノフが最も興奮したのは、まだ乗ったことのない、ドラゴンなどの生き物たちの数々。彼の騎乗欲を満たす旅が始まります!

基本は王道のファンタジーマンガなのですが、「”あの大統領が主人公”という設定が入るだけで、こんなにおもしろくなるのか!」という印象です。
例えば序盤でいきなり主人公に恐ろしいモンスターが襲い掛かってくるのですが、彼は逃げ出すどころか、「どうやったら背中に乗れるか?」と考えます。ええ、変態です。
ここまで聞くとギャグにしか思えませんが、ストーリー自体はちゃんと真面目です。
亜人に襲われる村を大統領ならではの交渉術で救ったり、元の世界で培った格闘技で魔法を使う敵を翻弄したりと、もちろん見ごたえもあります。

モデルになった人物の特徴を生かして笑わせつつ、ファンタジーマンガ好きにも納得のストーリー展開。
なんだか、世界情勢も相まって余計におもしろくなっています。

ライドンキング
9

最強の元大統領が敵をなぎ倒します。

この作品のあらすじは、現代にはないが小国ながら圧倒的な軍事力で他国が恐れる国プルジア共和国の大統領は並々ならぬ何かにまたがって乗りこなしたいという騎乗欲がある大統領でした。ある日自分の像の頭が落ちてきて気を失ってしまいます。気が付くと異世界に転生していました。そこは中世のような文明レベルでドラゴンやワイバーン、ポーションや魔法が存在する世界でした。そこでは、空を飛ぶトカゲのような見慣れない生物に少女2人が襲われていました。なので元大統領はそれを圧倒的身体能力で撃退し、少女2人を助けるのでした。その二人の名は「サキ」と「ベル」で、その二人にまだこの世界には様々な乗りこなしがいがある生物が存在すると聞かされ、騎乗欲が刺激された大統領はまだ見ぬ生物に騎乗することを夢見て異世界を探索するのでした。というあらすじです。この作品の魅力は何といっても元大統領の主人公、アレクサンドル・プルチノフが最強の肉体を駆使し、敵をなぎ倒す様です。また主人公とともに旅をする少女がヒットポイントが減っていないのにポーションを飲みまくるという設定が面白いです。なぜポーションを飲むかというと、ヒットポイントが満タンな時にポーションを飲むと行き場のない癒しの力が、飲んだ人を余計に癒してしまうので、ポーション中毒という状態になっているという今までありそうでなかった設定で、興味深い設定でした。面白い設定や魅力的な主人公が登場するのでお勧めです。

ライドンキング
7

今、一番やばい異世界大統領!

いわゆる異世界モノ。
主人公が異世界に転移・転生して活躍する類のマンガは多々あるが、この「ライドンキング」は一味違う。
今までの異世界モノはさえない高校生くらいの主人公が四苦八苦して現代知識を活用し活躍、または神様から特殊な能力(チート能力)をもらって活躍のが定石だ。
だがライドンキングは違う。主人公は独立国家を作った大統領!
大統領だからもちろん高校生ではない。ヒロインから「おじさんっ」と呼ばれるくらいのいい大人だ。
しかもこの大統領、チート能力などもらわなくても、最初からチートクラスに強い。己の五体のみでモンスターを倒すほどの格闘技の達人だ。
敵の魔法も技術のみで防ぎ、拳で蹴りで投げで倒していく。敵も味方も驚くほど!
おまけに人格者。困った人を見捨てない。大人ならではの視点で助言をし周りを助けていく。
これだけも十分に面白い作品だが、悪く言えばよくある作品になってしまう。だがこの作品の肝は「ライドン」にある。
この大統領はライドン、つまり騎乗することが趣味のライドンフェチだ。
現世(地球)では、ありとあらゆる乗り物・生き物に乗り、乗り飽きてしまったのだ。
彼の異世界での滞在理由は、未知のライドンを求める事。
まだ見ぬライドンを目指して冒険をする、異世界大統領!
※この主人公の外見のモデルは某国の大統領をモデルとしている為、某国では「売ったら絶対に殺される」とその国の出版社に言われたお墨付き!