ライドンキング

ライドンキング

『ライドンキング』とは、『月刊少年シリウス』(講談社)にて2018年7月号から2025年12月号まで連載された、馬場康誌による漫画作品である。作者の前作『ゴロセウム』やその番外編を下敷きにした、「最強大統領、異世界に乗る!!」をキャッチフレーズとする異世界転生・ファンタジー作品。
物語は、中央アジアに位置する架空の国家「プルジア共和国」の終身大統領アレクサンドル・プルチノフが、公務中の事故をきっかけに魔獣や亜人など「十二人類」が暮らす異世界へと転移するところから始まる。現実世界で培った圧倒的な身体能力や格闘技のエッセンスを取り入れた武術「大統領流」を武器に、初めて目にしたワイバーンに跨ることで「騎乗欲」に目覚めた彼は、魔法剣士のサキや魔法使いのベルベディアらと共に冒険者となり、人馬族の奴隷問題の解決や世界の龍脈の秘密に関わっていく。
本作は「次にくるマンガ大賞 2019」コミックス部門第9位およびU-NEXT賞の受賞や、「全国書店員が選んだおすすめコミック2020」一般部門第10位に選出されるなど、高い人気と評価を獲得している。

つばめのレビュー・評価・感想

ライドンキング
9

あの大統領が主人公!?『ライドンキング』

主人公は、上半身裸で熊にまたがっている画像が有名なあの大統領がモデルです!
『この人が主人公って大丈夫なの?』と読者が連載を心配するが、内容がめちゃくちゃ面白いマンガ『ライドンキング』。

ストーリーは以下の通り。
その強力な手腕で小国ながら周りの国に畏怖と敬意を抱かせる、国のリーダーのアレクサンドル・プルチノフ。そんな彼は、とにかく色んなものに乗るのが大好き。これまであらゆる車両や動物にまたがり、そして、まだ見ぬ未知の乗り物を探していました。
そんな中、不幸な事故で命を失った彼は、突然異世界へと飛ばされることになります。そこは、剣と魔法のファンタジー世界でした。しかしプルチノフが最も興奮したのは、まだ乗ったことのない、ドラゴンなどの生き物たちの数々。彼の騎乗欲を満たす旅が始まります!

基本は王道のファンタジーマンガなのですが、「”あの大統領が主人公”という設定が入るだけで、こんなにおもしろくなるのか!」という印象です。
例えば序盤でいきなり主人公に恐ろしいモンスターが襲い掛かってくるのですが、彼は逃げ出すどころか、「どうやったら背中に乗れるか?」と考えます。ええ、変態です。
ここまで聞くとギャグにしか思えませんが、ストーリー自体はちゃんと真面目です。
亜人に襲われる村を大統領ならではの交渉術で救ったり、元の世界で培った格闘技で魔法を使う敵を翻弄したりと、もちろん見ごたえもあります。

モデルになった人物の特徴を生かして笑わせつつ、ファンタジーマンガ好きにも納得のストーリー展開。
なんだか、世界情勢も相まって余計におもしろくなっています。