カールじいさんの空飛ぶ家

カールじいさんの空飛ぶ家のレビュー・評価・感想

カールじいさんの空飛ぶ家
10

カールじいさんの奥さんへの想いが温かい

映画『カールじいさんの空飛ぶ家』についてレビューします。
男の子カール・フレドリクセンと女の子エリーが出会い、2人は恋愛して結婚して年を取ります。最愛の奥さんが他界してしまい、残った主人公の78歳のおじいさんが、生前の奥さんといつかは一緒に行きたいねと話していた伝説の滝「パラダイス・フォール」を目指して旅をするというストーリー。
おじいさんは奥さんと一緒に住んでいたお家の立ち退きをせまられますが、奥さんとの思い出が詰まったお家を手放したくないおじいさんは、お家に大量の風船をくくりつけてお家を空に飛ばし、「パラダイス・フォール」を目指します。風船で飛ばしているお家に、8歳の少年でボーイスカウトのラッセルが忍び込んでいて、おじいさんと一緒に旅することに。鳥のケヴィンや犬のダグも旅の仲間に加わり、目的地にたどり着くのです。
鳥のケヴィンを捕まえようとする冒険家マンツとの攻防にも注目。
南米にある「パラダイス・フォール」への旅は波乱万丈で、おじいさんとラッセルとのやりとりがこの作品の見どころのひとつ。かわいい絵のディズニーアニメで、おじいさんの奥さんへの想いや、おじいさんが昔は冒険好きだったことなど、ほんわかする気持ちになれるシーンが満載のディズニー映画です。

カールじいさんの空飛ぶ家
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おじいさんと妻の関係に涙。

奥さんをなくしたおじいさんが、冒険家になることが夢だった彼女が行きたがった滝を目指して、マイ・ホームで飛ぶ話。家にボーイスカウトの男の子が乗っちゃって、思わぬ仲間ができたり、滝の近くにマッド冒険家がいたり、変な鳥を助けたり、マッド冒険家の手下の犬と友達になったりと盛りだくさんで面白い作品でした。物語の始まりが、長年連れ添った妻を亡くすというもので、その話をオープニングで短くまとめてするのですが、そこでもう号泣です。一気に話に引き込まれました。仲間になった少年は太めで勝手に喋る感じの子で、世間であまりうまくいかないタイプの子、おじいさんもへんくつ爺さんです。そういう不器用な者同士がいろいろあって仲良くなり、おじいさんと孫のような、年の離れた友達のような付き合いをするようになるというエンディングに胸アツです。また、犬たちがたくさん出てくるのですが、犬好きの私にはたまらないし、なによりメーンの犬がかわいすぎです。犬は頭がいいというけれど、やっぱりちょっとお間抜けな方が可愛らしいなと思います。ご主人、ご主人と言っているところがいじらしいです。また、外国での題名はupというシンプルなものですが、日本ではカールじいさんの空飛ぶ家というメルヘンな名前にしたことが良かったなと思います。名前の通り、メルヘンで可愛らしい一面のある作品です。