カールじいさんの空飛ぶ家
『カールじいさんの空飛ぶ家』(カールじいさんのそらとぶいえ、原題: Up)とは、ピクサー・アニメーション・スタジオが製作した2009年公開のアニメーション映画である。ピクサー初のディズニーデジタル3-D版も同時公開された。同時上映に短編アニメーション『晴れ ときどき くもり』(原題:Partly Cloudy)。
勇敢な冒険家チャールズ・マンツに憧れる少年カール・フレドリクセンは1軒の空き家で、同じく冒険好きでマンツに憧れる少女エリーと出会い意気投合する。成人した二人は結婚して初めて出会った空き家を新居とし、マンツが消息を絶った伝説の滝パラダイス・フォールへいつか二人で見に行こうと約束する。長年共に幸せに暮らしてきたが、度々の出費で滝への旅行費用が貯まらず子供も授からなかった。カールがついに渡航チケットを手に入れた矢先、エリーは病に倒れ亡くなってしまう。最愛の妻を失ったカールは、街の開発計画による周囲の高層ビル建設が進む中、妻との思い出が詰まった家を守るため立ち退き要求を拒み続けていた。しかしある日、工事関係者が誤って家のポストを壊したことでカールが工事関係者を殴って怪我をさせてしまい、裁判の判決により立ち退かざるをえなくなる。これをきっかけに妻との約束を果たすことを決心し、1万297個もの風船を結びつけた家ごとパラダイスフォールへ向けて旅に出る。飛び立った後、お年寄りのお手伝いバッジを手に入れて自然探検隊員としてのランクアップを目指している少年ラッセル・キムが家に入り込んでいたことに気付く。
ラッセルの助けもあってパラダイス・フォールのある土地にたどり着いた二人だったが、着地したのは滝から離れた場所だった。ラッセルの提案で家が浮くことができる限界の3日後までに滝まで移動しようと家をロープで引っ張って移動する最中、ラッセルが巨大な怪鳥ケヴィン、そしてケヴィンを追っていた犬ダグと遭遇しペットにしたいとカールに懇願する。成り行きでケヴィンとダグも同行することになる。
本作は、アニメーション映画としては初めて第62回カンヌ国際映画祭のオープニング作品となり、第67回ゴールデングローブ賞ではアニメ映画賞と作曲賞を受賞した。また第82回アカデミー賞にて、アニメーション映画としては1991年の『美女と野獣』以来史上2度目となる作品賞候補入りを果たし、長編アニメ映画賞と作曲賞を受賞した。さらに、ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞の作品賞およびアニメ映画賞、第37回アニー賞の長編アニメーション賞および監督賞、PGA賞のアニメ映画賞など数々の賞を受賞している。本作のスピンオフのTVシリーズ『ダグの日常』がDisney+にて配信されたほか、スピンオフ短編作品となる『カールじいさんのデート』が2023年に公開された『マイ・エレメント』にて同時上映された。
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