Re:ステージ! ドリームデイズ♪

Re:ステージ! ドリームデイズ♪のレビュー・評価・感想

New Review
Re:ステージ! ドリームデイズ♪
10

アイドルアニメの中のアイドルアニメ

Re:ステージというタイトルから、何かの続編ものだと感じる人がいるかもしれません。というか私がそうでした。そんなことはありません。12話で完結する、ひとつの作品です。
まず、主人公ユニットであるKiRaReのメンバー6人の個性と魅力がすごいです。そしてタイトルのRe:ステージは、この6人の過去に由来します。この6人はそれぞれ、アイドルへの道を諦めて、あるいは諦めざるを得ない状況に置かれていました。例えば主人公である式宮舞菜は、姉がカリスマ的アイドルであり、その姉と同じ学校のアイドル部に入部しますが、他の生徒からの嫉妬を受け、人前で歌ったり踊ったりすることがトラウマになってしまいます。そこから逃げるように転校してきたのが、この作品の舞台である稀星学園高尾校です。部活見学中にたまたま目に入った部活、「謡舞踊部」の部員である月坂紗由と一緒に踊ったときに、舞菜は忘れかけていた感覚を思い出し、紗由と共に中学生アイドルの頂点を決める大会であるプリズムステージへの出場のため再び夢を追いかけます。
このような過去の描写が残りのメンバー全員にも丁寧にあり、それがキャラクターへの感情移入や魅力を引き立てることに繋がっていると思います。
関連楽曲も本当に素晴らしく、エモーショナルなのでぜひ観ていただきたい作品です。

Re:ステージ! ドリームデイズ♪
10

高尾山麓少女合唱団、まだまだこれから!!

女子中学生のアイドル部活のアニメ作品です。楽曲が非常に素晴らしいのですが、物語が強いです。
主人公の式宮舞菜さん(中学1年生)は、全国一の芸能学校・稀星学園本校中等部(京王線笹塚)のアイドル部を辞め、同学園高尾校に転校してしまいます。競争競争また競争の部活生存競争の最前線から、高尾山口まで後退してしまったのです。
そんなことをしたら、元名女優の母、アイドル部活全国大会前年度優勝者の姉(本校3年生)に怒られる〜!!
もっと自由に、おっとり刀で向き合いたかったんでしょうね。カワイコぶりっ子のアイドルに!天才のお姉さま・碧音さんは、「まーちゃん、お姉ちゃんのところへ戻って来て!」と言っていましたが…。
ついに、「遂に来た…決戦の時が!」(最終回サブタイトル)。アイドル部活全国大会・プリズムステージの東京地区予選決勝で、式宮姉妹が決戦することになってしまったのです。
舞菜さんのアイドルグループは、KiRaRi。お姉さまのグループ・Stella-Maris。圧倒的なステラマリス・コールのまま、会場が交代を許さない。後退りしかける舞菜さん。でも…。
「(KiRaRiは)6人とも違う個性だから、(ひきつけ合い、はじき合い、瞬き)輝く!!」(舞菜)。高尾校のゆとりから生まれたスター!!「キラメキFuture」歌詞「一つじゃ頼りない小さな明かりでも、手を取り合えば、ほら、星座に変わってくように。」
しかし、予選決勝は、Stella-Marisに敗退!ただ、特別推薦出場枠選定の通知が!夏は終わったものの、まだまだアイドル部活の熱さは終わらない!!

Re:ステージ! ドリームデイズ♪
10

お姉さまと対決へ!えっ!?勝利可能性0%!?

女子中学生のアイドル部活の夢ロマン。ロマン偏りの高尾校と現実派の本校。稀星学園を舞台に繰り広げられる成長ドラマ・「Re:ステージ!ドリームデイズ♪」。
主人公は、アイドルの天才を姉に持つ式宮舞菜(中1)を含む高尾校の6人グループ・KiRaRe。
こちら舞菜さんは、アイドル部活の名門の本校を中1の4月途中に辞め、高尾校に転校した経緯があります。1軍から5軍までいそうな部活の層の厚さと競争の激しさ、生き馬の目を抜く生存競争の厳しさは芸の為なら女房も泣かす…、は早すぎますが。受験戦争と部活戦争と。立ち止まる時を許されないタイムスケジュール。おっかない鬼監督のもと、天才のお姉さまのような特別扱いがなければ、景色を景色として見られない!?教養的事務処理ヴィジョン!?どうでしょう!?
そうですよ。辞めていいんだと思います。完璧なお姉さまの影響圏から抜け出て、ついにお姉さまにアイドルで宣戦布告しちゃってます!
ところが、八王子電気通信大学のスーパーコンピューターで調べたところ、お姉さまがセンターの3人グループ・Stella-MarisにKiRaReが勝つ可能性は、0%(9月22日放送)。やはりというべきか。
凜とした美しいお姉さまは、天才。怒鳴られたこともなく、僻まれたこともなく、優先道路をただひたすら突き進むだけ。そのパワーは、失敗組の気迫では対抗しようがないように見えます。
そこで、KiRaReは、あえて自分たちの失敗込みの生き様を歌に。「一つじゃ頼りない、小さな明かりでも。手を取り合えば、星座に変わっていくように。」。光るスターの点と点が線で繋がったら、星座になって、ステージ下の観客の明るい道しるべになれることを目指しています。
高尾校の希望の星・KiRaReは最終回で、天才グループ・Stella-Marisと対戦します。どっちも頑張れ!!