踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望

踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望のレビュー・評価・感想

踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望
3

事件が勝手に解決する

ひどい作品だなと思いました。まず、事件が勝手に解決していきます。なんなんですか、子供はバナナが好きだからバナナ倉庫にいるってのは。大体、青島くんがその結論にたどり着いたのだってなぜかわかりません。ただの思いつきだし、もしかしたらバナナ倉庫かもと冗談のつもりで行ったら、行ったらほんとにいたとかの方が良かったのではと思いました。あと、犯人を警察が野放しにしすぎですよ。犯人かもと思えばそれで見張りはつけるし、取り調べもするでしょう。何、作戦を進行させてるんですか。大体、犯人たちが最初から怪しいし、サスペンス的にもおもしろくありません。それに犯人らの事件を起こした理由も納得できないし、納得ないところだらけでした。良いところもありました。青島くんとすみれさんが、すみれさんの退職について話すところとか、今までの関係性を考えると切ないし、なかなかおもしろかったです。やっぱ踊るの魅力はキャラクターの魅力なのかもなあと思いました。でも、そうなるとやっぱりわくさんがいないのがとても残念です。わくさんの甥とかを代わりに出してますけど、そういうことじゃないと思います。あと、室井さんと青島くんの関係性がわかる場面もドラマシリーズほど出てこなくなって、そこも残念です。

踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望
10

言わずと知れた名作

脱サラして刑事へという、異色の経歴を持つ主人公・青島が刑事として、周囲の人々と切磋琢磨しながら成長していく姿を描いた『踊る大捜査線』。そのラストである今作は、集大成と呼ぶに相応しい締めくくりだったと思う。
まず、オープニングが素晴らしい。ドラマのスタートから映画作品までの写真や映像を使ったオープニングは、この作品を初期から観ていた人ならぐっとくる演出であろう。故人であるいかりや長介さんの姿もちらっと写るところがまたいい。
本編では、青島と、青島の上司である室井の信頼関係がしっかり描かれていて、初期の頃の反発しあっていた姿を思い浮かべてぐっとくるファンも多かったのではないだろうか。青島と室井だけではなく、他の湾岸署の主要メンバーも、それぞれ成長を遂げたことが感じられる場面が多々あった。
また、今回の映画は、警察組織の在り方そのものへの問いかけという難しいテーマを中心に繰り広げられた誘拐事件だったが、犯人側の思う警察組織や正義の在り方と、青島や室井の描く警察組織の在り方、正義のあり方という対比が主軸だったため、正義とは何かを考えさせられる、深い映画だ。
刑事ドラマ好きな人にはぜひおすすめしたい、王道ドラマなので、ぜひ一度観てほしい。

踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望
1

話がむちゃくちゃ

踊るシリーズの映画化第4弾の作品です。踊るはドラマシリーズはおもしろかったのですが、映画はどんどん悪くなる感じです。この映画はひどかったです。事件としては子ども誘拐が起こり、犯人は警察関係者にいるのか?という話ですが、最初から犯人が誰だかわかります。それくらいわかりやすく、私怪しいですよー感をかもしだしてるのです。これでは、オチのときのおどろきもなにもないです。で、映画の中自体でも、結構早い段階で犯人はわかるのですが、その後も、警察が彼を放置します。推理ものの中の警察が無能なのは邦画、洋画問わずあるあるですが、これはひどすぎると思います。犯人と分ったなら、取り調べるだろうと思うし、話の展開上、泳がせないといけないのかもしれませんが、説得力がないので、意味が全くわかりません。子どもの居場所を青島が思いつくところも全く理解できないし、子どもはバナナが好きだからバナナ倉庫にいるって、これはなんのギャグですかという感じでした。このように話がめちゃくちゃなので、とてもまともに見ようという気は起こりません。青島くんとか、すみれさんや署長たちなど素敵なキャラクターはいるし、魅力的な映画になるはずなのに残念です。