セブン・シスターズ

セブン・シスターズのレビュー・評価・感想

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セブン・シスターズ
10

全員で生き残るにはどうしたら良いのか?誰が情報を売ってしまったのか?

人口増加、食糧不足により一人っ子政策が行われているヨーロッパで生まれた、7つ子。政府にバレず全員が生き残るために、7人で一人の女性を演じるよう小さい時から訓練していました。女性たちは一人一人曜日で呼び合い、自分の曜日の日に仕事へ出かけていくにですが、ある日突然、月曜日が政府に連れて行かれてしまい悲劇が始まります。何が起きているのか分からない彼女たちは次々に狙われていきます。
同じ女性を演じていても、中身は一人一人個性があり感情があるため、得意不得意、好みが全く違う女性たちです。それぞれの個性を活かして、戦闘するシーンがとても迫力がありリアルで、手に汗握ります。また政府から身を隠しつつも、囚われた姉妹を救い出すために奮闘します。目の前で亡くなってしまう姉妹、必死の逃走の末あっけなく銃で撃たれてしまう姉妹など、誰も逃げきれないようなじんわりとした恐怖がとても面白かったです。
この作品の謎である、誰が彼女たちの情報を政府に流したのかという点が最大の見どころです。職場の人間なのか、毎日話しかけてくれる政府の男性か、意外な人物と真相に終盤は鳥肌立つこと間違いなしです。また、一人っ子政策による悲劇で冷凍保存されているという子供達の真相にも注目です。SFホラーが苦手な方でも、推理小説を読んでいる気分で見ることのできる作品なのでおすすめの作品です。

セブン・シスターズ
5

女優のノオミ・ラパスが1人7役を演じる

セブンシスターズはタイトル通り、7人の姉妹(正確には七つ子)を意味している。主演のノオミ・ラパスが七つ子役を合成で1人で演じていて、なかなか見所のある作品。映画はわりと残酷なストーリー。人口増加が社会現象となっている中、人口削減の為各家庭で一人の子供しか育てられないという決まりができる。子供が二人いる場合は、どちらかの子が政府に連行されてしまうという恐ろしい設定だが、海外では現実にありそうな内容。あまり現実離れしているストーリーじゃないのが余計に話に入り込めた。そんな社会で、七つ子として生まれた主人公たちは、1人の人間を7人で演じて生きていくのだが、割と早い段階で政府に見破られる。見破られてからは、どんどん人が死んでいく。R15指定されているだけあって死に方の描写は中々に残酷。最終日に七つ子のほとんどが政府に立ち向かい、死んでしまうのだが最後はハッピーエンド的な雰囲気で終わる。途中まではハラハラして面白かったが、最後を無理やりいい話で終わらせてしまっている感じが少し残念だった。ただ、ノオミ・ラパスの演じる7人役は、みんなそれぞれとても個性がでていて、ほんとに別人のように演じていたのがさすがだった。