ふたりソロキャンプ

ふたりソロキャンプのレビュー・評価・感想

New Review
ふたりソロキャンプ
7

ふたりソロキャンプ?ふたりなのにソロって?そもそもソロキャンプって何?

読むとキャンプに行きたくなります。主人公(34歳男性ソロキャンパー)がヒロイン(20歳の女の子)とともにソロキャンプに行きながら、キャンプの極意を伝えてくれます。この作品を読むだけでも、キャンプができるのでは?というほどの情報量です。準備から、ギアの選び方、片付けまで学べます。
ソロキャンプは自由であることや、景色を独り占めできるといった楽しさだけでなく、自然を相手にすることによる危険やマナーを始めとした心構え、流行によって発生している問題点を主人公が語ってくれます。特に心構えについては、キャンプに限った話ではないので、参考になります。
ヒロインが作るキャンプ飯は、漫画でもおいしそうな様子が伝わってきます。
作者のキャンプ愛を感じる作品です。主人公がソロキャンプをしている理由と夢が、サブテーマとなっています。元カノには夢を語れなかった主人公が、ヒロインと交流を重ねる中で自分の夢に自信を持つようになり、夢を語ることができるようになるシーンでは、主人公の成長も感じます。主人公とヒロインの関係ももうひとつのサブテーマです。
恋愛に奥手な二人がお互いを意識していく様子と、どのように恋仲に発展していくのかも注目です。

ふたりソロキャンプ
9

【マンガ】『ふたりソロキャンプ』

最近You Tubeの動画でもよく配信される「ソロキャンプ」文字通り1人で行うキャンプです。
そのソロキャンプの魅力をベテラン、初心者の両面から余すところなく伝えてくれるマンガが講談社『イブニング』にて連載中の『ふたりソロキャンプ』です。

1人を愛するベテランソロキャンパー樹乃倉 巌(きのくら げん)が初めてソロキャンプにやってきた大学生草野 雫(くさの しずく)と出会い、自分のテントもない彼女を助けたことがきっかけで同じキャンプ場に別々のテントでソロキャンプを行っていくことになります。

本作の特徴として、非常にキャンプのリアリティが高く、テントの設営や火を使う際の注意などが詳しく説明されており、読んでいると自分もソロキャンプをしたくなること間違いなしです。
また作中に出てくるキャンプ用品は全て実在のものであり、2人でキャンプ道具を買いに行っては巌が丁寧に道具の説明をしてくれます。
口うるさいけど何でも丁寧に教えてくれる巌と、超初心者でソロキャンプなのにすぐ巌に頼ってしまうけど料理は1級品の雫、協力はしてもあくまでソロキャンプという微妙な距離感を保ちながらキャンパーとして、人として成長していきます。
大自然の魅力とキャンプの魅力がぎっちり詰まったオススメの作品です。