ふたりソロキャンプ

ふたりソロキャンプ

『ふたりソロキャンプ』とは、出端祐大により描かれているキャンプを題材にした漫画作品。2018年から講談社の『イブニング』にて第1部を連載。同社の『モーニング』にて、2024年から第2部が連載。孤独を愛する34歳独身のソロキャンパー樹乃倉厳と大学生の超初心者キャンパー草野雫が最悪な出会いをする。厳は不本意ながらも雫が一人前になるまでふたりでソロキャンプを行うことになる。登場人物の人間関係の深まりが魅力の作品。加えて、キャンプについての知識も高まり、読んだらキャンプに行きたくなる作品である。

yoppy902438185のレビュー・評価・感想

ふたりソロキャンプ
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ふたりソロキャンプ?ふたりなのにソロって?そもそもソロキャンプって何?

読むとキャンプに行きたくなります。主人公(34歳男性ソロキャンパー)がヒロイン(20歳の女の子)とともにソロキャンプに行きながら、キャンプの極意を伝えてくれます。この作品を読むだけでも、キャンプができるのでは?というほどの情報量です。準備から、ギアの選び方、片付けまで学べます。
ソロキャンプは自由であることや、景色を独り占めできるといった楽しさだけでなく、自然を相手にすることによる危険やマナーを始めとした心構え、流行によって発生している問題点を主人公が語ってくれます。特に心構えについては、キャンプに限った話ではないので、参考になります。
ヒロインが作るキャンプ飯は、漫画でもおいしそうな様子が伝わってきます。
作者のキャンプ愛を感じる作品です。主人公がソロキャンプをしている理由と夢が、サブテーマとなっています。元カノには夢を語れなかった主人公が、ヒロインと交流を重ねる中で自分の夢に自信を持つようになり、夢を語ることができるようになるシーンでは、主人公の成長も感じます。主人公とヒロインの関係ももうひとつのサブテーマです。
恋愛に奥手な二人がお互いを意識していく様子と、どのように恋仲に発展していくのかも注目です。