シンデレラ(2021年の映画) / Cinderella (2021 American film)

シンデレラ(2021年の映画) / Cinderella (2021 American film)

『シンデレラ』(Amazon実写映画)とは童話の『シンデレラ』をミュージカル風にアレンジし、Amazon Prime Video限定で配信されたロマンスコメディ映画である。継母とその娘2人と貧乏な暮らしをしていたシンデレラは自分のお店を持ってドレスを売ることを夢みた。ある日王室の王子と出会いお互いに恋をする。夢を追いかける過程で身分による差別の壁と、恋を叶えたいという葛藤にもまれながらシンデレラは夢へ突き進む。歌とダンスを交えており、笑いも楽しめる映画である。

シンデレラ(2021年の映画) / Cinderella (2021 American film)のレビュー・評価・感想

シンデレラ(2021年の映画) / Cinderella (2021 American film)
8

今までのシンデレラとは違う、前向きにしてくれる作品

Amazonprimeで9/10配信スタートのAmazonオリジナル映画です。
有名なおとぎ話『シンデレラ』を、ピッチパーフェクトで人気を博した脚本家のケイ・キャノンが現代アレンジを加えたミュージカル実写映画です。
シンデレラといえばティズニーのイメージがありますが、こちらは全くの別物です。
ポップスを多く扱った本作はピッチパーフェクトを彷彿とさせます。
ガールズグループのフィフスハーモニーとしてデビューし、現在はソロ活動をしているカミラ・カベロが主演を務め、継母役としてアナと雪の女王で主題となるLet it goを歌ったイディナメンゼルが出演します。そして驚きなのが、女性のイメージが強いゴットマザーをLGBTQのアイコンとしても知られるビリー・ポーターが演じているのです。
この配役を見ただけでも、音楽への期待度は高い作品ですが、実際に見ても音楽のクオリティーがとても高い作品です。オリジナルソングだけでなく、QUEENのSomebody to loveやジョージ・ハリスンのLiving in the Material Woldなど誰もがどこかで聞いたことある曲が使用されていてとても親近感が湧きます。
出演する俳優陣も魅力的でいろんな表情を楽しむことができ、有名なシンデレラのストーリーとは少し違った女性の自律や夢、結婚とは?といった主題が使われ、音楽とマッチして明るい気持ちにさせるような映画になっています。
あっという間の1時間52分、新しいシンデレラを是非音楽とともに楽しんでください。

シンデレラ(2021年の映画) / Cinderella (2021 American film)
9

現代版のシンデレラ

誰もが知っているおとぎ話のシンデレラとはまるで違う、全く新しいシンデレラのお話です。

女性だって夢を見て良いし、王族だって好きに生きていい。
誰もがやりたいことをやっていいんだと思わせてくれる映画です。
デザイナーになるという夢をもつ、カミラカベロ演じる主人公のエラ。王子様と恋に落ちながらも、夢を諦めない姿には元気をもらえます。

あの有名なイディナメンゼルが継母を演じていますが、やはり圧巻の歌声。
作中の曲は有名で聞いたことのある曲ばかりだったので、ノリノリでわくわくしながら見ていられます。

そしてシンデレラといえば、魔法をかけてくれるフェアリーゴットマザーがキーパーソンです。
ディズニーのシンデレラでは、可愛らしいおばあちゃんの魔女で優しくて大好きなキャラです。
この現代版シンデレラは、ファビュラスゴットマザーと名乗る黒人男性で、優しいというよりは、はっきりものを言う迫力のある魔法使いでした。
多少圧倒されましたが、これが時代の流れなんだなぁと感じたシーンです。

とにかく主人公を演じるカミラカベロが可愛いのと、姉妹たちの根がいい子なところが見ていて癒されました。
女性の幸せにスポットが当たった映画でしたが、もう少し男性陣も幸せになれたような場面も見たかったなと思いました。

シンデレラ(2021年の映画) / Cinderella (2021 American film)
8

全然違うシンデレラだった。

また、新たにシンデレラが作られるということで、どんな話になるのかなと思っていたら、今までのシンデレラとは全然違っていました。まず、夢が違っていて、王子様とのラブロマンスに憧れてるとかじゃなくて、デザイナ―になりたいと思っている女の子の話です。なるほど、たしかにただ王子様を待っているというよりも、そっちのほうが現代的かもしれません。でも、舞踏会に行きたい理由が、王子様じゃなくて私のドレスを見てほしいからだなんて、王子様がちょっとかわいそうかも…。でも、このシンデレラ、とっても頑張っていてすごく共感が持てます。ドレス、ドレスと言っているところはちょっとオタクっぽくて、そこがいいです。自分の好きなものに夢中になっている人ってなんかいいですよね。あと、継母とかお姉さまたちも悪役なのかもだけど、すごく人間味あふれていて私は好きだったかもなって思いました。ただ、ちょっと女たちがかっこいいし、おもしろい映画で、王子様が目立たなすぎかもしれません。あんな、バイタリティあふれる女性が惚れる相手なんだから王子様もなんかちょっとおもしろいところがあるとか、かっこよすぎるとかあったらいいのになって思いました。でも、全体的に明るくて気に入りました。

シンデレラ(2021年の映画) / Cinderella (2021 American film)
8

自分らしく生きたい女性必見のシンデレラ

パワフルなプリンセスヒロインと名高い作品の一つです。ディズニープリンセスで有名な「シンデレラ」とは一風違う、女性が元気になれる作品。この作品のシンデレラの持ち味はずばり、「自分の夢を叶えるために行動し続けていること」。自分の作ったドレスを世に広めることを夢みて、自分が出来ることを行動に移していきます。
舞踏会の前に王子様に見初められるタイミングがあるのですが、それも奔放な行動がきっかけとなります。とにかくどんな行動もパワフル。見ていて元気になれる上に作品の中にタイミングよく挿入されているミュージカルシーンもとてもおしゃれです。舞踏会では王子様との再会だけでなく、シンデレラのドレスに感銘を受けた女性との約束までもとりつけ、夢に着実に近づいていきます。この作品ではシンデレラや王子様以外のキャラクターも魅力的です。
王子様の妹は、実行してみたい施策が沢山ある、優秀さを感じられるクールな女性。魔法使いはディズニー作品でイメージするおばあさんではなく、新進気鋭のパンチのきいたファッションデザイナーのような出で立ちで登場します。個性的なキャラクターが魅力的なのはもちろん、叶えたい夢がある人のモチベーションになる作品と言えます。