ミスミソウ

ミスミソウのレビュー・評価・感想

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ミスミソウ
8

刺さる人にはとてつもなく刺さる!しかし人を選びます。

映画ミスミソウ。漫画が原作なのですが、正直私は読んだことがありません。この映画を見ようと思ったきっかけは主役の山田杏奈さんに惹かれたからでした。15歳以下は見ることができない、「R-15」が付いていてショッキングな場面も多々あります。
序盤から壮絶ないじめを受けている主人公。家族と同級生の男の子だけが、彼女の味方でした。ある日主人公と男の子がデートをしていると、彼女の家で火災が起こってしまいます。家は全焼、両親は亡くなり唯一生き残った妹も意識不明の重体に陥ります。このショックで言葉が話せなくなった主人公、更にいじめに遭うのですがその中で衝撃の事実を突きつけられます。家に火をつけた犯人、実は同級生達だったのです!!その事を知ってしまった主人公は完全にスイッチが切り替わり何の躊躇もしない復讐者になってしまいます。
躊躇いなく釘を刺し、バットで頭を殴り包丁を振り回す彼女。しかし完全に壊れてしまった訳ではなく、優しい彼女も確かに存在しています。
最初から最後まで全てがオススメなのですが特に見て頂きたいシーンが最後の対決のシーンでボーガンを打つシーンです!
本当に美しいシーンで今まで見た映画の中で1、2を争う心に残るシーンでした。グロテスクな描写が苦手な方にはオススメできませんが、そうでない方は是非一度ご覧ください!

ミスミソウ
7

実写で見るときつい

「ミスミソウ」は漫画で読んだ時からきついなと思っていましたが、やっぱり実写で見ると倍きつかったです。
最初、女の子が壮絶ないじめを受けるのですが、そこは見ていられなかったですね。でも、そこを描かないと、あとの展開がおかしいことになるから描かないといけないし…。なかなかきつい作品でした。女の子が女の子をいじめる理由に、こういうことってたぶん現実にありそうだなと思いました。子どもだし、考えが足らないからそういう考えにいきついちゃうだろうけど、とってもひどい話です。それにいじめとかDVとかってだんだんエスカレートするから怖いですね。いじめっていうか、犯罪でした。そりゃあ、復讐の鬼に化すよと思いました。女の子たちはみなかわいく、主人公の子は美しすぎるきらいもあり、だからこそ余計怖かったです。
またグロ表現も多々あるのですが、被害者がきちんと痛がってくれて、その痛がり方がリアルなので余計怖かったです。漫画の映画化として、すごくうまくいっていると思いました。見ていて、ああ、この漫画ってこういう雰囲気だったなと思えたし、雪の中での殺戮を描いた意味はこれだったんだと実写でみて改めて思いました。真っ白な雪に赤い血が飛び散る映像は怖くもあり、美しかったです。スプラッター映画としてすごく完成していると思います。

ミスミソウ
7

かなりグロい!

映画『ミスミソウ』のあらすじとレビュー!

とにかくグロかったです。
父の転勤で東京から大津馬村の中学校へ転校してきた主人公野崎春花はクラスメイトから壮絶ないじめを受けていました。
そして卒業2か月前家族にいじめられていることを知られて登校拒否をするようになりました。すると、クラスメイトのいじめのターゲットが佐山流美へと代わりました。佐山は野崎を恨みぶっ殺してやると計画を企てます。
そして佐山やいじめっ子含むクラスメイト達は野崎の家を放火します。この放火で野崎の両親が亡くなり妹が全身火傷の重傷を負います。(ここの描写からグロくなっていく)
野崎は放火犯がクラスメイトだと知り再び登校し復讐を始めます。まず、日頃いじめてきた女子3人を刃物で切り金属棒で滅多撃ちにして殺します。
そして主犯格の男の腹を刺し顔を切り雪山から落とし脚を複雑骨折して殺しました。
行方不明となった4人を不審に思い放火を実行したクラスメイト2人が野崎を殺そうと試みます。が、これも失敗に終わりクラスメイト2人は己の武器によって野崎に殺されてしまいます。残る実行犯は佐山流美だけとなります。
佐山流美はクラスメイトのリーダー的存在小黒妙子をとても慕っていました。妙子が望むのならと放火を実行して喜んでもらえると勘違いをしていました。
そんな妙子に見放され野崎から命を狙われていた佐山は妙子を殺すことに決めました。妙子を襲撃し激闘を制したが妙子は複数箇所刺されながらも生き絶えました。
野崎に心を寄せる相葉みつるという男がいます。相葉は野崎と東京の学校に進学し一緒に暮らして行きたかったのですが同居中の祖母に反対され切り殺してしまいました。
そんな中野崎が東京に行かないことを告げられます。計画通りに行かなくなってしまった相葉は野崎の残された家族である祖父を殺してしまいました。
そして最後の決闘が始まります。
佐山が野崎を殺しにかかりますが、相葉に阻まれ相葉の手によって佐山が殺されます。その後野崎は佐山による反撃で相葉は野崎による反撃で致命傷を負い2人とも亡くなって物語が終わります。

ここまで内容を聞いてわかるように殺し合いが生々しく写されています。
ですが、真冬の光景に赤い血しぶきが対照的な色合いで凄く綺麗な情景を描きます。
人間の弱みを描く最も切なくて最も美しく残酷なトラウマサスペンスとなっております。
また主演の山田杏奈ちゃんの雪のように白い肌と血の対比も美しく謎めいた演技力に惹きつけられます。
普通の映画に飽きた刺激が欲しい方にはとてもオススメの作品となっています。
なんだかんだで1回目はグロくて見れなかったのに癖になってしまう映画です。ぜひ、ご覧ください!