ホステル

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ホステルのレビュー・評価・感想

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ホステル
8

グロさと人間の奥深さ

2005年上映の映画で、3人のバックパッカーが理想郷のようなハーレムを目指します。
旅の途中、一人の老人と出会い、老人の幸せそうな話を聞いたりしながら、ついに理想郷にたどり着きます。
最初からやれる女を探す旅をする話という、何ともしょうもない内容ですが、理想郷は思っていたところとは全く違ったんです。
この3人のようなしょうもないやつらを、金持ちが好きな方法で殺せるという場所でした。金持ちにとっての理想郷だったわけです。
3人は囚われ、そのうち2人は殺されてしまいます。1人だけ脱出に成功し、ロッカーにたどり着き、殺す側に変装すると、1人の殺す側=金持ちが話しかけてきます。「お前はどうやって殺す?俺は殺したくて高い金払って会員やってるんだ!」と興奮気味。そんな彼を置いて逃げ出す途中、拷問を受けていた女性出会い、たまたま逃げ出す事に成功します。その女性はもう顔面がドロドロ状態でしたが、何とか2人で駅までたどり着きます。もう少しで隙を見て電車に乗れる、そんな時に初めて女性はガラスに映った自分の顔をみてしまいます。絶望した彼女は、電車には乗らず、電車に飛び込んで自ら命を立ちました。
辛くも脱出に成功した男は、偶然旅の途中で出会った老人を見かけます。その老人の指には、あの理想郷の会員である証拠の指輪が。
あんなに穏やかで幸せそうな老人も、あの場に行っては無惨に人を殺していたんです。
老人がトイレに入るのを見て、男は後を追います。清掃中の看板を置き、老人を殺してしまいます。ここで物語は終わりです。
非常に後味が悪い映画ですが、人間の奥深くの心理を見たような気がして考えさせられる映画かと思います。