ハルレオの魅力から抜け出せません
ハルとレオはもうすぐ解散することを決めている。ハル役の門脇麦とレオ役の小松菜奈は目を合わせることもないままで、三人でいてもマネージャーの成田凌がひとりで喋っているようですらある。ふたりがなぜ険悪なムードなのか、説明はないまま物語は続く。
この映画は説明が少なく、観ている人の想像に任せている部分が多い。答えは分からないけれど、そもそも若い頃に仲間にイラ立つなんてハッキリとした理由がないことも多いと思い知らされる。
ライブが始まると、たちまち映画を観ている人までハルレオの虜になってしまう。美しいメロディーと、ふたりの歌声。ぴったり合ったふたりの旋律と透明感が耳に心地良い。歌詞もやけに心に残るなあと思っていたが、それもそのはず、「秦基博」「あいみょん」が主題歌と挿入歌を担当しているとのこと。
菅田将暉さんとの結婚が決まった小松菜奈さんの魅力を、存分に引き出している映画だと思う。ミステリアスな部分と、少女のような部分のバランスが天下一品である。
門脇麦の歌声は初めて聞いたが、申し分ない。思わずハルレオの音楽をダウンロードしてしまった。何回リピートして聞いても耳に心地良く、ずっと聞いていたいとまで思う。
映画そのものだけでなく、音楽も良い一本でした。