グノーシア / GNOSIA

グノーシア / GNOSIA

『グノーシア』とは、会話と推理を中心にしたパーティーゲームとして有名な人狼ゲームを一人用にアレンジしたゲーム。ゲーム制作サークル・プチデポットにより開発された。Nintendo Switch、PlayStationなど多くのプラットフォームにてプレイ可能。生物を消してしまう謎の存在「グノーシア」に汚染され隔離された宇宙船の乗員である主人公は、14人の個性的な乗員と共に紛れ込んだ「グノーシア」汚染者を議論で排除していく。電撃インディー大賞2022を受賞、多くの有名実況者が実況するなど話題のゲーム。

グノーシア / GNOSIAのレビュー・評価・感想

グノーシア / GNOSIA
10

ひとりで何度でも楽しめる人狼ゲーム

会話や推理を中心にした、パーティーゲームとしてお馴染みの人狼ゲーム。複数人で行うことが基本とされている人狼ゲームを1人で遊べるゲームに落とし込んだのが、この『グノーシア』というゲーム。

夜ごと乗員を消してしまう謎の存在「グノーシア」に汚染され、隔離された宇宙船に乗り合わせた主人公は、他の14人の乗員と共に「グノーシア」汚染者を議論で排除していく。ただ、主人公とセツの2人だけは何回も時間のループを繰り返している。
なぜループを繰り返しているのか、そもそもグノーシアとはどういう存在なのかがループを繰り返す中で明かされていくというストーリー。

何度もループするが、グノーシアもそれ以外の役職もランダムであり、議論は毎回展開も結末も様々。プレイヤーの行動にこたえるように他のキャラクターも様々な行動を取るため、ゲームクリアまで何度も繰り返す議論も同じ物は全く無い。
自分のミスによって発言に矛盾が生じ、それを他のキャラクター達に論破され追い詰められていく時の焦燥感は人狼ゲームそのもの。14人のキャラクターも見た目や性格に個性があり、議論外でのイベントも様々で面白い。
行動選択時の時間制限等は無いので、対人での人狼ゲームは得意ではないという人にも是非プレイしてもらいたいゲーム。

グノーシア / GNOSIA
9

GNOSIA(グノーシア)

GNOSIA(グノーシア)は、2019年6月20日にPSvitaで発売されたゲームソフトであり、その後Nintendoswitchに移植を果たした良作である。
本作のゲームシステムは人狼ゲームを基にしており、そこにSFの要素を追加してアレンジした世界観となっている。
人狼ゲームといえば基本的に対人間で行うゲームだが、本作ではCPUが代わりとなる。
このCPUの出来が非常によく、各キャラクターが個性をもち、それに応じた行動をまるで生きた人間のようにするため、まるで対人ゲームをしているような錯覚に陥る。
また各キャラクターが魅力的であり、ループする世界で各キャラクターのことを徐々に深く知っていくのが醍醐味のゲームとなっている。

ループする世界でといったが、本作では人狼ゲームを終えた後、世界がループしてまた別の人物たちと人狼ゲームをするという内容となっている。
その際、人狼や役職はシャッフルされるため、また誰が人狼かわからない状態でのプレイとなる。
本作の悪い点をあげるとするならば、この一連の流れがすべてである為、ゲーム部分が単調であることだろうか。
全体を通したシナリオは非常に魅力的でキャラクターも魅力的なのだが、ゲーム性はただ繰り返し人狼ゲームをやるだけといって差し支えない。

ただ我慢して200ほど繰り返してエンディングをみるとやはり「やってよかった」と思える作品であった。
自信をもっておすすめできるゲームである。

グノーシア / GNOSIA
8

他では体験できない『SF人狼系シミュレーションアドベンチャー』

私がオススメするゲームは「GNOSIA(グノーシア)」です。Petit Depottoから発売されている『SF人狼系シミュレーションアドベンチャー』となります。
ほとんどの人が初めて耳にするジャンルでしょう。私も本作でしか聞いたことがありません。
舞台は、グノーシア汚染者の魔の手から逃れた避難民が乗り込んだ宇宙船。しかし、混乱に乗じてグノーシア汚染者の乗船を許してしまいます。紛れているグノーシア汚染者を議論内容をもとに探しだし、すべてのグノーシア汚染者を追放(今作ではコールドスリープ)することで船は危機を脱することができます。しかし、主人公と乗員の一人であるセツは、この時間をループし続けることになります。なぜ、ループをし続けるのか、どうすればループを止めることができるのか。答えを探すために行動することとなります。
人狼、というゲームを聞いたことがある、見たことがあるという方は多いでしょう。しかし、いざ自分がプレイするとなると、嘘をついている人を暴くのは難しい、そもそも自分が嘘をつくなんてすぐにバレて迷惑がかかりそう、という不安があると思います。本作は、一人用人狼ゲームであり、他者に迷惑が掛かるということがありません。さらに、人狼ゲームとしてのクオリティがとても高く、対人戦と同じような感覚でプレイすることができます。SFが好きな方、人狼に興味があるけど自分がプレイするのは抵抗がある方、謎を解き明かしていくアドベンチャーが好きな方、必見です。

グノーシア / GNOSIA
8

人狼とSFを綺麗に融合させた素敵なゲーム

グノーシアは、1人で遊べる人狼ゲームの傑作だと思います。
このゲームは、人狼における役職の設定を、SFに上手く落としこんでいます。人間を宇宙から葬り去ろうとする「グノーシア(人狼)」、船内の異常を検知することができる「エンジニア(占い師)」……など、人狼のシステムを崩さず、かつ宇宙を舞台とした物語の世界観も壊さない所が魅力です。
システム面で良い点は、役職や人数の配分を自分で設定して、繰り返し遊べる所です(設定可能になるには、ある程度物語を進める必要があるので注意)。さらに、自分の役職を固定させることも可能です。「次はこういう試合がしてみたい」「この役職での立ち回りを練習したい」などといった希望を、このゲームは叶えてくれます。
また、グノーシアの魅力を語る上で外せないのは、個性あふれるキャラクター達と、素晴らしい物語です。多くのキャラクター達が登場しますが、誰一人として「モブ」のような人物は存在せず、それぞれに違った良さ、及びクセがあり、プレイヤーはきっと「推し」が見つかるのではないかと思います。
メインの物語の詳しい内容は伏せておきますが、プレイしていて先の展開が気になるような、しっかりとした作り込みがされています。人狼ゲームがメインで物語はオマケ、といった状態になっていない所が素晴らしいと思います。
1人で人狼を遊んでみたい、少し変わった人狼がしてみたい、という方に心からおススメできるゲームです。

グノーシア / GNOSIA
9

1人用人狼は、恋も多め??

とある宇宙船にて、プレイヤーと乗員が、人を襲う生命体「グノーシア」を見つけるために議論を開始する。宇宙船を守り人間側の勝利か。はたまた乗員達を消し、グノーシアの勝ちか。
俗に言う人狼系のゲームではあるが、このゲームは「1人用」なのが特徴である。
筆者自身、初めての人狼系ゲームなのだが、人狼の知識がゼロでも楽しみながらクリアする事が出来た。
と言うのも、出てくるキャラクターの一人ひとりがシッカリと個性付られており、ゲームを進めていく内に各キャラ達との交流により新たな発見が増えていき、意外な一面を垣間見る事ができるからだ。
更に一般的な人狼ゲームと違い1人用と言う事もあり、時間をかけて議論(推理)をこなせる点も良いところである。人狼系ゲームに触れてみたいといった人にはうってつけのゲームと思っている。
そしてこのゲームには恋愛ドキドキイベントも含まれている(ただし、全員では無い)。
この恋愛イベントが予想以上に良い物になっている。
詳しい内容までは明記しないが、筆者はこのイベントで間違いなくドキドキしたし、正直プレイしていて大して興味の無かったキャラがゲームクリアした後では1番好きなキャラになってしまった程である。このイベントで。
ザックリと話してきたがこのゲーム、人狼初心者はもちろん人狼に慣れ親しんだ人にも面白い物となっているので、ぜひお勧めしたい1本だ。