グノーシア / GNOSIA

グノーシア / GNOSIA

『グノーシア』とは、会話と推理を中心にしたパーティーゲームとして有名な人狼ゲームを一人用にアレンジしたゲーム。ゲーム制作サークル・プチデポットにより開発された。Nintendo Switch、PlayStationなど多くのプラットフォームにてプレイ可能。生物を消してしまう謎の存在「グノーシア」に汚染され隔離された宇宙船の乗員である主人公は、14人の個性的な乗員と共に紛れ込んだ「グノーシア」汚染者を議論で排除していく。電撃インディー大賞2022を受賞、多くの有名実況者が実況するなど話題のゲーム。

bbmanm2のレビュー・評価・感想

グノーシア / GNOSIA
9

GNOSIA(グノーシア)

GNOSIA(グノーシア)は、2019年6月20日にPSvitaで発売されたゲームソフトであり、その後Nintendoswitchに移植を果たした良作である。
本作のゲームシステムは人狼ゲームを基にしており、そこにSFの要素を追加してアレンジした世界観となっている。
人狼ゲームといえば基本的に対人間で行うゲームだが、本作ではCPUが代わりとなる。
このCPUの出来が非常によく、各キャラクターが個性をもち、それに応じた行動をまるで生きた人間のようにするため、まるで対人ゲームをしているような錯覚に陥る。
また各キャラクターが魅力的であり、ループする世界で各キャラクターのことを徐々に深く知っていくのが醍醐味のゲームとなっている。

ループする世界でといったが、本作では人狼ゲームを終えた後、世界がループしてまた別の人物たちと人狼ゲームをするという内容となっている。
その際、人狼や役職はシャッフルされるため、また誰が人狼かわからない状態でのプレイとなる。
本作の悪い点をあげるとするならば、この一連の流れがすべてである為、ゲーム部分が単調であることだろうか。
全体を通したシナリオは非常に魅力的でキャラクターも魅力的なのだが、ゲーム性はただ繰り返し人狼ゲームをやるだけといって差し支えない。

ただ我慢して200ほど繰り返してエンディングをみるとやはり「やってよかった」と思える作品であった。
自信をもっておすすめできるゲームである。