ねことじいちゃん

ねことじいちゃんのレビュー・評価・感想

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ねことじいちゃん
9

島の人たちと猫の暮らしに癒される

人気漫画が映画化されたもので、小さな島に暮らすじいちゃんと愛猫のタマ、島の住民たちの日常を描いた作品。島に一人の女性が引っ越してきてカフェを始めたことから住民たちの暮らしが少しずつ変化していく。
じいちゃんは「先生」と呼ばれていて住民たちから頼りにされている。妻を亡くしてからはタマと2人で暮らしている。何か始めたいと妻が遺したレシピに挑戦したり、皆でダンスパーティーを開く。
登場する住民たちはどこにでもいそうな人たちでとても身近に感じる。いつも口喧嘩になってしまう2人と、それをいつもなだめる役の女性。喧嘩ではかなりはっきりとした言葉を言い合うのに、いつの間にか仲直りしている。何気ない日常だけど心が温まるエピソードや切なさを感じる人間模様を見ることができる映画だと思う。
作品中にタマや島に住む猫たちの色んなシーンが流れて、それがとても可愛い。四季を感じさせるシーンもあって島の景色と猫を一緒に楽しむことができると思う。
また、タマの仕草が可愛い上に演技がとても上手い。作品のタイトルだけを見てあらすじを知らずに見たが、猫たちの映像が予想以上に多くて癒された。猫が好きな方には特におすすめの映画だと思う。

ねことじいちゃん
8

猫がすごく魅力的に。

出てくる猫たちがかわいいです。島と猫、海と猫、おじいさんと猫、すべてがいい組み合わせだと思いました。動物セラピーとしてもおばあさんが子猫を飼うのはどうなんだとか思うところもありますが、全体的にはいい話でした。たいした事件が起きるわけでもないのですが、猫とじいちゃんの日常ってほっこりして、見ていて癒されました。
また、まだ誰も入ってくれないカフェで、クリームソーダを飲んだり、それでみんなが入ってきたり、それは夢物語かもしれないですが、島に移住もいいなあとか思いました。柴咲コウさんもすごく笑顔で、幸せそうに見えました。そういう役というのもありますが、自然って人をこういう表情にするんだと思いました。
最初に書きましたが、やはり猫がかわいく撮られています。それはこの映画の監督さんが、岩合光昭さんだからでしょう。岩合さんの猫の番組はほんとに猫がかわいく映ってて、まじで猫が好きな人なんだなと思っていました。猫が出てくる映画は多々ありますが、この監督ほど猫のことを愛している人が撮っている映画もそんなにないでしょう。やっぱり、好きな人が撮る画は一番対象を魅力的に映すんだなと思いました。疲れてきたら見たい、そういう映画です。

ねことじいちゃん
8

猫が可愛い。

私は岩合光昭さんの猫の番組がだいすきでして、彼が撮る猫の映画と聞けば、見ざるを得なかったです 。やはり、作中に出てくる猫は可愛かったです。さすが、猫写真家。どう撮れば。猫の魅力が伝わるか、わかっています。島で、のびのびと暮らす猫というのはやはりいいものです。話は同名漫画です。漫画はちゃんと読んだことは ありませんが.絵柄はみたことがあり、ほのぼのする絵だなと思っておりました。映画はそのほのぼの感を壊すことなくて、みたいでほっこりする感じでした。お話としては、連れ合いを亡くして、島で猫と暮らすおじいさんの周りでいろんなことがおきたり、島を出て一緒に暮らさないかと息子に誘われたりしたけど、やっぱ島で暮らすみたいな話です。亡き妻のレシピノートが見つかったからってカフェなんか開けるかよとか、お年寄りの一人暮らしでペットも大変な気がするとかいろいろ言いたいこともありますが、まあ、作り物の世界くらいはおじいさんと猫とかおばあさんと動物とかの組み合わせから生じる癒しを感じたいものです。そのほか、老人同士の話もあるのですが、老人カップルの片方がなくなったり、結構悲しいところもありました。原作漫画も読んでみたいなと思いました。

ねことじいちゃん
8

ほんわかする映画

一人暮らしのおじいちゃんと猫。
それを見ているだけで、とっても癒されます。
おじいちゃんの背中に猫がのっかるシーンは大好きです。「タマや~」と優しく呼ぶ声。可愛く返事をするタマ。
どちらかが先にいなくなる。そんなことを考えると、とても切なくなります。
「限りある人生を大事にしよう」、「何気ない日常が愛おしくなる」。そんなことを思いました。
豆ご飯を作るシーンがあるのですが、亡くなった奥様が残したレシピを見ながら料理をするおじいちゃんの姿がよかったです。
またそのご飯がとっても美味しそうで、自分でも作ってみたくなりました。
小林薫さんの演技もとても素敵でした。「猫は嫌いだ」と言いつつ、集まって来る猫たちにお魚をあげています。
ぶっきらぼうな感じと裏腹のさりげない優しさ。人も猫も大事する島の暮らし。都会では味わえない生活が魅力的に描かれています。猫の写真家の岩合光昭さんが監督だったので、猫の生き生きとした様子が良く撮れています。猫の魅力を分かっているからこそ、撮れるのだろうと思います。
落語家さんが主演を務めていましたが、声の出し方はやっぱりすばらしいと思いました。
会見の時も猫をだっこしながらの登場でしたが、仲の良さが伝わってきました。
日々のことで疲れている方、癒されたい方、もちろん猫好きの方にもお勧めの映画です。