The Brow Beat

The Brow Beatのレビュー・評価・感想

The Brow Beat
8

独自のロックを貫くバンド

俳優佐藤流司がボーカルを務めるロックバンド・The brow beat。
プロデュースはロマンスでお馴染み、PENICILLINのHAKUEIで、Wボーカルも務めている。またサポートメンバーにはCHIROLYN(ベース)、鳴風(ギター)、かどしゅんたろう(ドラム)と豪華な顔ぶれが揃う。
バンド発足のきっかけは佐藤流司が出演した舞台の楽曲をHAKUEIが提供したことからだ。アルバムごとにテーマが決められており、アルバムを引っさげてのライブは衣装からグッズまでこだわりが強い。
2018年にインディーズデビューした後、2021年に「ハレヴタイ」という楽曲でメジャーデビューを果たした。ボーカルRyuji(佐藤流司)自らが作詞作曲を行うこともあり、その時感じたRyujiの気持ちが込められている。
Ryujiの声は低く倍音のため、聞く人によっては癖があるように思えるが、心臓が揺さぶられるシャウトや伸びやかなハイトーンも魅力的だ。
ライブのMCでは本人の穏やかな面やボケ倒す姿が見られ、歌唱とのギャップにより満足感が増し、ファンは皆笑顔で帰宅する。比較的暗い雰囲気の歌詞が多いが、疾走感溢れる背中を押してくれる楽曲もあり、どの曲も1度聞いたら忘れられない。
MVでは本業の演技力とダンスも活かし、かっこよく華麗な姿を披露してくれる。 ヴィジュアル系のようなメイクを施すこともあり、見た目の美しさにも思わず目を見張るだろう。
ぜひ1度ご賞味あれ。

The Brow Beat
10

PENICILLINのHAKUEIがプロデュースする俳優・佐藤流司が結成したバンドプロジェクト

ミュージカル刀剣乱舞やライブスペクタクルNARUTOなど、2.5次元俳優として絶大な人気を誇り、多くの舞台や映画、ドラマなどにも出演する俳優の佐藤流司さん。 The Brow Beatはそんな佐藤流司さんがアーティスト「Ryuji」として結成、ボーカルをつとめ、2018年1月1日にデビューしたバンドプロジェクトです。デビューから5か月で日比谷野外大音楽堂での単独公演にも成功し、デビューアルバムはオリコン週間インディーズアルバムランキング1位を獲得し、その後にリリースした楽曲も次々1位を獲得するなど、人気はますます高まっています。 PENICILLINのHAKUEIさんがトータルプロデュースをしており、本格的なロックから軽快なサウンド、バラードまで様々な曲があるので、バンドでイメージするようなロックが苦手な人でも楽しめる曲があると思います。HAKUEIさんとのコラボ曲も多くあり、PENICILLINが好きな方にも是非聴いてほしいです。ライブもみんなで楽しめるノリのいい楽曲が多く、HAKUEIさんがゲストとして登場することが多くあります。みんなで騒げるライブですが、MCパートはほのぼのしたおもしろいトークが特徴です。

The Brow Beat
8

懐かしのV系好きにも

今をときめく2.5次元俳優・佐藤流司が「Ryuji」として結成したバンド。プロデューサーとしてPENICILLINのHAKUEIが携わっていて、曲によってはWヴォーカルを聞くこともできる。サポートメンバーの実力もかなり高く、よくある「片手間にバンド結成してみた」ような形態とは違い、楽曲もクオリティが高い。全体的には激しめなバンドテイストの曲が多いがバラードやポップス調、はたまた昔懐かしいV系を彷彿とさせるような曲もあって、V系バンドブームを通ってきた世代も好きになれる要素があるバンドだと思う。現在はアルバム3枚、ライブDVD等も出ている。アルバムは3枚ともテーマが違うようで、それぞれ異なった世界観を見ることができる。1枚目の「ラグナロク」はファーストアルバムということもあるのか、どちらかといえば爽やかさを感じるような曲とジャケットで構成されている(とはいえ、収録曲の中にはダウナーな曲調ももちろんある)。2枚目の「Hameln」はその名の通り、妖しい旋律の笛の音から始まり、グリム童話のダークなおとぎ話から飛び出してきたようなジャケットに加え、曲調も激しいものになっている。3枚目の「Adam」現状では一番新しいアルバムになるが、人の生命や根幹を歌うような歌詞が増え、またバンドとしてもかなり成長の見られるアルバムである。どのアルバムも聞き手の感性によって好みが分かれるところだとは思うが、筆者としてはすべて通して聴いて、世界観の違いとバンドとしての成長、また、ヴォーカルのRyujiの魅力に触れてみてほしいと思う。