ヘアスプレー

ヘアスプレーのレビュー・評価・感想

ヘアスプレー
10

ハッピーなミュージカル映画

非常に爽やかで清々しく、ポジティブな気分になれる映画です。
とにかく歌とダンスが最高に楽しい!何度も観たくなる映画です。
完全なハッピーエンド、かつ勧善懲悪ものの映画ですが、押し付けがましさは一切感じません。
黒人差別をテーマにした映画です。重いテーマを扱っていながら、全体を通して終始明るく前向き。
時代の移り変わりは止められない。黒人の音楽はどんどん街に溢れ、白人の音楽と混ざり合っている。
白人と黒人を分け続けることはできないのだというメッセージが、歌とダンスを通して強く心に響きます。
コンプレックスを恥じるのをやめて、自分らしく生きよう!というのもこの映画の大きなテーマです。
主人公のトレーシーはも母のエドナもビッグサイズ。
いつも天真爛漫でポジティブなトレーシーとは対照的に、母・エドナは自分の体型を気にしてずっと家にこもりっきり。
そんなエドナをトレーシーが励まし外に連れ出します。
エドナが殻を破り変化していくさまは観ていて非常に気持ちがいいです。
登場人物のキャラも、この映画の魅力です。
とにかく主人公のトレーシーはいい子だし、親友のぺピーもいいキャラです。
けれど、実は主人公の両親が一番個性的だというのが面白い。
随所に現れるユーモアと、自然に体が動く音楽。スカッとしたいときにおすすめできる映画です

ヘアスプレー
10

一緒に踊りたくなるような映画です!

この物語は、ぽっちゃり女子のトレイシーが、ボルチモアの若者に人気のダンス番組「コーニー・コリンズショー」のダンサーに憧れ、自らチャンスを勝ち取る物語です。
まずトレイシーの可愛さにグッときます。髪型と服装のキュートさ、見習いたいくらいにオシャレ!
さらにはあの体型でキビキビとしたキレのあるダンスを披露し、さらにはイケメンでみんなの憧れマイクとくっつくとは…。ぽっちゃり女子の星といっても過言ではありません。
また、ミスヘアスプレーオーディションの際に、母の後ろ盾で横暴な態度をとり、不正でミスヘアスプレーに選ばれそうになっていたアンバーに「このあたしのダンスに負けるのよ」とトレイシーが言葉を放った時にはスカッとしました。
人種差別の問題にも触れているこの映画の中でも「You can’t stop the beat」のミュージカルシーンでは黒人と白人が手を取り合いダンスしていたり、ミスヘアスプレーに選ばれたのが黒人の女の子だったり、とにかく平和に終わって見終わった後に、ホワホワした気持ちになります。
この「You can’t stop the beat」は歌もダンスも圧巻なのでオススメシーンです。

ヘアスプレー
10

コンプレックスに悩む人はみんな見るべき

とにかく明るい気分になりたくて、なにか映画を見ようとレンタル店をウロウロしてたとき、パッケージに惹かれ即ゲット。
いわゆるジャケ買いみたいな感じだったけど、それがもう大当たり。
自分でもびっくりするくらい快晴の気分になれて、うそ臭く聞こえることを承知で言うけどまさに「最高に泣けて最高に笑える映画」だったな。

主人公は、かなりのぽっちゃり女子。
きれいでスレンダーな女性が映画の主人公であることが当たり前のように思ってた私には、けっこうな衝撃で。

ぽっちゃり主人公のとびきりの笑顔、ジョン・トラボルタが女装したママ、とにかくカラフルな色合いのDVDパッケージはまちがいなくハッピーエンドで、その通り、ミュージカル・ダンス・ハッピーエンド!

ストーリーの途中では、人種差別やコンプレックスが原因で子供たちが嫌な思いをすることもあったけど、そこらへんのストーリーもよかったな。
子供、大人、体型、肌の色、それぞれの立場にそれぞれの言い分がある。根深い問題もある。でもそれをはねのける子供たちのパワーには、大人の私が助けられた気持ちになった。
最後はもう、とにかくダンス!ダンス!ダンス!…なんて、この爽快ハッピーさは言葉じゃとても表せない。
生まれて初めてディズニーランドに行ったときの「え!!こんなに楽しい世界があるの!??」みたいな。
とにかく文字だけじゃ伝わらないからみんな見て。

ちなみにタイトルがヘアスプレーってところがまたいい。
センスとかよくわからないけど、抜群のセンスだよね。

ヘアスプレー
9

登場人物と一緒に踊りたくなる映画です!

ヘアスプレーは「ミュージカルってちょっと苦手……」という人にもオススメしたいミュージカル映画です。

舞台は60年代のボルチモア。黒人差別の残っている時代です。
ダンスをすることが大好きな主人公・トレイシーはちょっぴりビッグサイズな女の子。トレイシーはMCのコーニーに認められ、地元のティーンの憧れるダンスショー番組「コーニー・コリンズショー」にレギュラー出演することになりました。
その番組は基本的に白人の子どもしか出演できません。黒人の子どもが出られるのは月に一度の「ブラックデー」だけ。
トレイシーは初出演時に「毎日をブラックデーにしたい」と言います。それは、トレイシーの黒人の友人シーウィードのダンスが素晴らしいから。
その発言により、もともと敵対視されていたアンバーとその母親ベルマからさらに睨まれることになります。
しかも月にたった一度のブラックデーは視聴率が取れないからと廃止されることに!
トレイシーと友人たちは、自由と権利を求めて明るく楽しく戦うのです。
「黒人差別」という重いテーマを素敵な音楽とダンスで私たちに深く考えさせてくれます。
みんなの素敵なダンスにつられてこちらの体も動き出しそうなほど楽しい映画です。