ドリームハウス / Dream House

ドリームハウス / Dream Houseのレビュー・評価・感想

ドリームハウス / Dream House
6

中盤までが面白い。

結構な大オチが中盤で明らかにされる作品です。
それがわかってからも、何かしら面白い展開は作れたとは思いますが、そこから失速気味で残念です。
途中まで面白い映画といえるかもしれません。
お話は、中古の家を買ったら、そこが一家惨殺事件のあった家だったから、その事件の謎を解いて、今の不穏な出来事を解決してやろうというものです。
いや、家を売りなさい、売れなくても出て行きなさいと思わなくもないですが、主人公ウィル役はダニエル・グレイグです。
自分で解決できそうな男なので、それはOKだと思います。
ホラーと思ってみたら、サスペンスものでもありラッキーでした。
どんでん返しもありますが、話の展開もすっきりしていて、そんなに力まずに見ても分かりやすい作品でした。
お隣の妻役のナオミ・ワッツさんも綺麗ですし、よかったです。
途中に出てくる大オチもびっくりするものでした。
実はよくある話なのですが、全然そんなふうには見えなかったです。騙されたと思いました。
あとは、殺人事件のオチですね。
これがあまりに弱いと思います。そりゃあ、実際問題、そんなもんです。
何か大きな陰謀やら理由のある犯罪なんて数少ないのでしょう。
だから仕方ないとして、ならなんで、大オチを中盤に持ってきたのか、謎な作品です。

ドリームハウス / Dream House
6

念願の我が家に一歩足を踏み入れると…。

アメリカにて2011年に公開されたサイコスリラー映画です。ダニエル=クレイグ演じるウィル=エイテンテンは、敏腕編集者を早期退職し、郊外に念願のマイホームを購入します。愛する妻リビー=エイテンテン(レイチェル=ワイズ)と、可愛い娘2人と共に、家族水入らずの穏やかな時間を過ごすはずが、購入したマイホームで次々に不可解な出来事が起こります。どこかよそよそしい隣人たち、深夜に繰り広げられる怪しい集会など、枚挙に暇がない程に恐ろしい出来事が重なり、物語前半部分で描かれる美しい風景描写や家族との温かな会話、明るい未来への展望はどこへやら、一気にサイコスリラー映画へと様変わりしてしまいます。主人公を演じるダニエル=クレイグが、「ドリームハウス」に隠された秘密を解き明かすにつれ、柔和な表情から笑顔の無い、緊張した面持ちへと切り替わる演技がとても素晴らしいです。また、劇中に何度か、反射する鏡や窓の描写が織り交ぜられており、「現実」と「幻覚」の境が意図的に分かりにくくなっております。こうした描写が連続し、登場人物たちの瞳を通した世界が「現実」となり展開が複雑になることで、単純なサイコスリラー映画とは一線を画していると言えます。謎が謎を呼ぶ中、主人公たち家族は「ドリームハウス」とどう向き合うのでしょう。意外な結末に驚くこと間違いなしです。

ドリームハウス / Dream House
8

ドリームハウスを観た感想

アマゾンプライムビデオの予告編をみて面白そうだなぁと思って観ました。
怖い系なのか、感動系なのか?と思いながら観始めたのですが、序盤は雰囲気的に、ホラー色が強めでした。ストーリーは、主人公が職場を退職して、郊外に購入した新居に暮らしだすところから始まります。海外の映画を観ていてよく思うのですが、ホラー映画によく出てくる郊外の広々とした洋館というのは、すごくキレイでゴージャスなのに、なぜあんなに怖く思えるのでしょうか。若者の集団が家の地下室に勝手に入り込んでくるシーンがあるのですが、自宅の中に、外から入れる地下室があるなんて想像できないし、セキュリティが甘いとしか思えません。それでも愛する家族との隠居生活は幸せそのものでしたが、ある時、実は購入した新居で一家惨殺事件が起きていたことを知ります。主人公は妻と子どもたちを守るため、過去に起きた事件について調べだします。そして、たどり着いた事実は、事件の容疑者とされていたピーター・ウォードが、実は自分自身であったということでした。この辺りの展開で、もしかしたら多重人格ものなのかな?と思いましたが、最終的には、事件の犯人は主人公ではありませんでした。
たとえ幽霊でも愛する家族にちゃんと別れを告げる場面もあり、悲しいながらもハッピーエンドと言えるでしょう。