ザ・ボーイ 〜人形少年の館〜 / The Boy

ザ・ボーイ 〜人形少年の館〜 / The Boyのレビュー・評価・感想

ザ・ボーイ 〜人形少年の館〜 / The Boy
10

サイコ好き必見!背筋がヒヤッとなる映画

ウォーキング・デッドのマギーでおなじみ、ローレン・コーハン主演の新感覚ホラー映画。
主人公のグレタは仕事を探しているときに、田舎の豪邸にて6歳の男の子のベビーシッターの求人をみつけ応募し、採用されます。現地に行ってみると、彼女を迎えたのは人間ではなく、少年サイズの人形。老夫婦は人形を本物の息子として育てていたのです。人形の世話に関する10個の不可解なルールを言い渡され、グレタと人形の2人暮らしが始まります。
人形に霊が宿っている、定番のホラーパターンとわかっていても、やはりドキッとさせられ、思わずびっくりして声があがってしまうシーンも。人形もなんとも言えない表情で、動いているわけではないのに今にも動くのではないかという怖さから、終始目が離せませんでした。
さらに、終盤予想だにしないまさかのどんでん返しが...。
人形が動くだけのホラーだと思って見ていると、必ず裏切られます。最後の怒涛の恐怖の追い上げがすごく、引き込まれました。やっぱり人間が一番怖いと思わせられる作品です。ローレン・コーハンの表情だけで感情が伝わってくる演技はさすがでした。終わり方も文句なし!
これはネタバレ系の情報を見ずに見てほしい一作です。サイコパス映画が好きな人は本当に必見!!

ザ・ボーイ 〜人形少年の館〜 / The Boy
6

ザ・ボーイ 人形少年の館を観た感想

不気味な人形が出てくる、ホラー映画として王道な感じをイメージして観始めたのですが、ラストに王道ではない意外過ぎる展開が待っていました。
金持ちな老夫婦の屋敷に、住み込みで子守りの仕事をしにきた主人公のグレタ。しかし、子守りをする相手は人間の子どもではなく、子どものような人形でした。人形を本物の子どものように扱う老夫婦。グレタの仕事は、細かいルールが定められた子守りをすることです。老夫婦が出かけた後、グレタはやはり、ルールを守りません。人形相手にまともに仕事をする気になれないのも、当然と言えば当然でしょう。しかし、奇妙な現象は起こり続け、グレタは人形が生きていると確信するに至ります。まるで老夫婦のように子守りをし始めるグレタ。実はグレタには、恋人からの暴力によって子どもを流産した経験がありました。老夫婦が人形を作ったのも、火事で子どもを亡くした悲しみを埋めるためと知り、グレタは老夫婦に共感します。人形が生きているかのような描写は不気味ではありますが、グレタと人形は仲の良い感じで、全然怖くない展開です。しかし、ラストは意外でした。人形のモチーフである亡くなったはずの少年が、実は生きているという、ホラーというよりサスペンス色の強いラストです。