ザ・ボーイ 〜人形少年の館〜 / The Boy

ザ・ボーイ 〜人形少年の館〜 / The Boy

『ザ・ボーイ 〜人形少年の館〜』(原題:The Boy)とは、2016年に公開されたアメリカ合衆国のサイコロジカル・ホラー映画である。監督はウィリアム・ブレント・ベル、主演はドラマ『ウォーキング・デッド』のマギー役で知られるローレン・コーハンが務めている。イングランドの古風な邸宅を舞台に、一体の人形を巡る不気味な共同生活と、そこに隠された衝撃の真実を描き出している。
過去のトラウマから逃れるためにイギリスへやってきたアメリカ人女性グレタは、老夫婦ヒールシャー夫妻の息子ブラームスのベビーシッターとして雇われる。しかし、紹介された「息子」は、20年前に亡くなった実子の姿を模した一体の陶器製人形であった。夫妻は人形を実の子供のように扱い、グレタに「決して顔を覆わない」「一人にしない」といった10項目の厳格なルールを守るよう言い渡して旅行へ出かけてしまう。
当初は「相手はただの人形だ」と高を括り、ルールを無視していたグレタだったが、次第に屋敷内で不可解な現象が頻発し始める。誰もいないはずの場所から聞こえる子供の声、目を離した隙に移動している人形。グレタは次第に、ブラームスの魂が人形に宿っているのではないかと確信し、奇妙な献身を見せるようになる。

taishi_6のレビュー・評価・感想

ザ・ボーイ 〜人形少年の館〜 / The Boy
6

ザ・ボーイ 人形少年の館を観た感想

不気味な人形が出てくる、ホラー映画として王道な感じをイメージして観始めたのですが、ラストに王道ではない意外過ぎる展開が待っていました。
金持ちな老夫婦の屋敷に、住み込みで子守りの仕事をしにきた主人公のグレタ。しかし、子守りをする相手は人間の子どもではなく、子どものような人形でした。人形を本物の子どものように扱う老夫婦。グレタの仕事は、細かいルールが定められた子守りをすることです。老夫婦が出かけた後、グレタはやはり、ルールを守りません。人形相手にまともに仕事をする気になれないのも、当然と言えば当然でしょう。しかし、奇妙な現象は起こり続け、グレタは人形が生きていると確信するに至ります。まるで老夫婦のように子守りをし始めるグレタ。実はグレタには、恋人からの暴力によって子どもを流産した経験がありました。老夫婦が人形を作ったのも、火事で子どもを亡くした悲しみを埋めるためと知り、グレタは老夫婦に共感します。人形が生きているかのような描写は不気味ではありますが、グレタと人形は仲の良い感じで、全然怖くない展開です。しかし、ラストは意外でした。人形のモチーフである亡くなったはずの少年が、実は生きているという、ホラーというよりサスペンス色の強いラストです。