バイオハザード ヴィレッジ / Biohazard Village / Resident Evil Village

バイオハザード ヴィレッジ / Biohazard Village / Resident Evil Village

『バイオハザード ヴィレッジ』(Biohazard Village)は、カプコンより発売されたサバイバルホラー作品である。シリーズ本編としては8作目で、タイトルロゴも8作目を意味するローマ数字の「VIII」が重ねられる形で強調されている。『バイオハザード7』主人公イーサン・ウィンターズが引き続き主人公であり、前作では失踪した妻のミーアを探す物語だったが、今作は攫われた娘のローズマリーを取り戻すための物語になっている。そのため作品のテーマは"家族の絆"になっている。イーサンの物語の完結編。

バイオハザード ヴィレッジ / Biohazard Village / Resident Evil Villageのレビュー・評価・感想

バイオハザード ヴィレッジ / Biohazard Village / Resident Evil Village
7

難易度は易しめだが、探索はとても面白い

『バイオハザード』シリーズらしいホラー要素、アクション要素がともに感じられる作品で、バランスがとれた印象です。
ただ、難易度的には歴代の作品の中ではかなり簡単な部類になるのではないかと感じています。
今までいくつかの作品をやってきた中で、最もゲームオーバーの回数が少なかったですし、ボスを含めて戦闘で死亡するケースはほとんどなかったです。面白い作品ではあるものの、この手のゲームに慣れている人、上級者と言える人の場合には、難易度を高めに設定して始めないと満足しづらいかもしれません。
しかし、逆に言えば『バイオハザード』シリーズが初めての人に関しては、本作から始めるのがおすすめと評価できる可能性があるでしょう。
また、今作に関してはアイテムの種類がかなり豊富であり、フィールド上のあらゆる部分を探索して見つけていく必要があります。実際にフィールドはそれなりに広く、特定の条件を満たさないと進めないエリアもあり、そこに注力することでより楽しさを感じやすいと思います。
ストーリーのボリュームとしてはそこまで多くないかもしれませんが、やり込んでいくことでプレイ時間は結構多くなりやすく、満足感はきちんと得られるはずです。

バイオハザード ヴィレッジ / Biohazard Village / Resident Evil Village
4

もうゾンビじゃない!

『バイオハザード』シリーズも、リメイクを含めるとかなりの数になってきました。『バイオハザード』といえばウィルス感染でゾンビが発生するパニックアクションゲームですが、『バイオハザード4』あたりからゾンビというよりは人間兵器みたいな感じになってきております。そして今作の『バイオハザード ヴィレッジ』に関してはゾンビ要素は皆無で、ただの化け物が襲いかかってくるものになります。「これは本当にバイオハザードなのか?」と思うような敵の数々、そして度を超えた力と巨大になりすぎたボスキャラ。世界観がわかりません。『バイオハザード』シリーズが好きなのでプレイしてはいますが、正直何がバイオハザードなのかよくわかりません。サイドストーリーに関しては超能力を使用し始めてしまっています。1度原点回帰してもらい、アンブレラなどの会社が再登場して街ひとつ感染させたゾンビものとして復活してもらいたいと願うばかりです。せめて『バイオハザード4』のときくらいにしてもらえれば、初期からやっているプレイヤーは歓喜するのではないでしょうか。
というような感じで、『バイオハザード ヴィレッジ』に関してはシリーズだと思わず、単体のゲームとしてやれば満足できるかもしれません。

バイオハザード ヴィレッジ / Biohazard Village / Resident Evil Village
8

シリーズ最恐ゲーム「バイオハザード ヴィレッジ」

2021年5月8日に発売されたバイオハザードシリーズ。
バイオハザード7から主人公および主要な登場人物が継続となっている。
シリーズ初心者でも楽しめる操作性と難易度設定ができるが、ストーリーを存分に楽しむなら前作7からのプレイをおすすめしたい。
PlayStation 5版では、さらに美しいグラフィックにより、没入感のあるプレイが可能となった。
またオプションの「フォトモード」では、その美しさを細部まで体感することができる。
マイナスポイントとして、これまでとは違い「ゴシックホラー」をテーマにしている。
ウイルスに感染した生物兵器との戦いが根底にはあるが、幻覚・幻聴と説明しつつも、
吸血鬼・魔女・ドラゴンなど、かなりファンタジー要素の強い作品になっている。
同じカプコンから出ている大人気シリーズ「デビルメイクライ」の世界観に寄ってしまっているため、
初代からのバイオハザードファンにとって、受け入れられないと思う場合も考えられる。
しかし日本を代表するホラーアクションゲーム。
ゲームボリュームも最長で、シリーズ史上最大の怖さと言われている前作7と同等、それ以上怖さを誇っているといっていい。
ホラーゲーム好きに是非おすすめしたい作品だ。

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9

バイオハザード最新作!バイオ8は感動できるホラー?

2021年5月に発売された『バイオハザード8』。
バイオハザード7の続編にして最新作に相応しいクオリティを誇るサバイバルゲームです。
バイオハザード7が好評であったため、かなりハードルが高くなっていましたが、期待を裏切らないサバイバルホラーゲームに仕上がっていました。
バイオハザード8は発売時には話題になっていたために、「まだ未プレイだけどプレイしてみたい」「バイオ7をプレイしていないけどできるの?」と悩んでいる方もいるかと思います。
今回はバイオ7の内容も含めて、バイオ8の魅力についてネタバレを含みながら紹介していこうかと思います。

※この先からネタバレを含みます。

・バイオ7との繋がりは?
バイオ8の主人公はバイオ7に続いて「イーサン・ウィンターズ」になります。
バイオ7においてイーサンはカビに属する敵から、妻の「ミア」を救い出しました。
バイオ8では連れ去られた「ミア」と赤ん坊の娘「ローズ」を助けるストーリーになります。
また主要な人物としてバイオ7の最後に少しだけ「クリス・レッドフィールド」が登場します。
しかしバイオ8でクリスはかなり中心的な役割を担います。
ストーリー、キャラクター共にバイオ7の続編のゲームとなっています。

・バイオ8の魅力は?
バイオ8の魅力はまず怖すぎない、ちょうどいいホラーに出来上がっているところです。
ストーリー全体を通しての怖さは普通のホラーゲームより怖くない程度ですが、チャプターの1つにバイオ史上最高の怖さを誇るステージがあります。
このステージをプレイするためだけにバイオ8を買う価値はあるかと思います。
またホラー以外にもバイオ7に続いて、主人公であるイーサンの父親としての生き様に感動することができます。
自らを犠牲に娘のローズを助け、エンディングにはバイオシリーズにしては珍しい泣ける最後が待っています。
ストーリーを重視したホラーゲームをプレイしたい方は、バイオ7と8をプレイしてみることをオススメします。

バイオハザード ヴィレッジ / Biohazard Village / Resident Evil Village
10

人情もののストーリーが好きな人にお勧めする理由

主に過去作のバイオハザードと比較して、なぜ今作が「人情もののストーリー好きな方に向いているのか」を説明していきます。
レビューは素人ですがよろしくお願いします。

【ストーリーでの目的の違い】
今までのバイオハザードのストーリーを一言で表してみました。

0、1、2、3→脱出、生還
4→大統領の娘の救出
5→危険人物の抹殺
6→主人公が多いので省略(主人公により目的が異なります)
7→妻の救出
8→娘の奪還

こう見ると、4と7と8は『人の救出』が最大の目的とされています。
その中でも、特に8は人情深い物語となっています。
何故なら、4は大統領の命令によっての救出であり、7はストーリー分岐が用意されていてプレイヤーによっては当初の目的とは違う結末を迎えられるからです。
その点、8は違います。
誰から命令されたわけでもなく、始終一貫して主人公の想いによって「娘を奪還する」というストーリー進行していくからです。

【戦闘の難易度】
今作は過去作と比べ戦闘難易度は低いと思います。
4からある格闘コマンドや回避コマンドはなく、主人公の機動力も高くありません。
カメラも1人称視点となっており、直感的にプレイできると思います。
なので、アクションが得意でない方でも楽しめると思います。

【ストーリーの長さ】
今作は7の続きとなっております。
これは主人公の理解をより深め、感情移入のしやすさに影響があると思います。
感情移入や共感することが多ければ多いほど、心揺さぶられることが多くあるはずです。
もちろん7をプレイしたことがない方でもわかるように、8の冒頭で7のストーリーを紹介しています。

【登場人物の魅力】
今作は過去作と比べ、主要な登場人物が少ない方だと思います。
その分細かいところまで作られており、ストーリーを進めていくにつれ、各キャラクターの生い立ち、関係、思いなどに理解が深まります。