スパイキッズ

スパイキッズのレビュー・評価・感想

スパイキッズ
7

スパイに憧れる全ての人へ

お父さん、お母さんが実はスパイで、捕まってしまったので、子供達が助けに行くという話です。
スパイ道具は、アニメのようでかっこいいし、使いたくなるし、お父さん、お母さんは歳をとって鈍ったとこはあるとしてもかっこいいです。
あと、敵が個性的で、親指人間が出てきたり、表の顔が子供番組の司会者だったりします。
敵役のトニー・シャループは、ミスター・モンクというテレビドラマで強迫障害の探偵をしていた人で、とても個性的な役が似合う人です。
彼が出てくると「おっ、何かしてくれるぞ」と嬉しくなります。
そして、なんと言っても、子どもたちの活躍です。
適度に子どもらしく可愛いし、スパイの訓練なんて受けた気もないのに、親に鍛えられたからなんとなくできちゃうし、頑張れと応援したくなります。あと、父の兄、子どもたちのおじさんが、いい味を出してます。お父さんと喧嘩していて、「子どもたちにも協力などしない」とかいいつつ、協力しちゃうとかツンデレぽくて可愛いです。
ドタバタコメディで何の気無しに見れますし、後味も良いので子どもたちにも安心して勧められます。だからって子ども向きということはなく、スパイ映画に夢中になった大人は昔を思い出し、体力の無くなってきた大人は、お父さんたちを見て、共感して楽しめると思います。
オススメです。

スパイキッズ
7

とってもいい意味でB級

ロバート・ロドリゲスはやはり愛すべきB級監督だ。B級映画という定義は難しいというのが前提の話ですが。この映画はお金かかってるし、俳優も一級品だし、B級とは呼べないと思うけど、彼が監督すると、とってもいい意味でチープな感覚が漂うのである。だから子供向け、とっても臭い家族愛などサラっと流してしまってるので、観る方もそんなの忘れて楽しめちゃう。
再三、いろんなところに書いてるけど、その辺はティム・バートンと一緒。でもオレはやはり断然ロドリゲス派。バンデラスもコメディ上手いところを改めて証明。キッズ2人もキュート。お母さん役のカーラ・グギノは今作でブレイク間違いなし!アラン・カミングも最高だし、悪役でお馴染みのダニー・トレホもいい。そして、ラストに登場するあの大物俳優にはもう涙ものだった。続編の公開も決まっているということで、すごく楽しみである。
その前に撮影終了した監督ロドリゲスの新作は「デスペラード」の続編「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・メキシコ」。バンデラス&サルマ・ハエックにジョニー・デップ、ウィリム・デフォーなんかが絡んでいて、期待せずにはいられない。今作もそうだけど、やはりいい監督にはいい俳優が集まってくるでしょ?それが何よりもロドリゲスを証明してるよね。