50回目のファースト・キス / 50 First Dates

50回目のファースト・キス / 50 First Dates

『50回目のファースト・キス』とは、2004年に公開されたアメリカ映画で、2018年には日本でリメイク作品が公開されている。
ハワイを舞台に、前日の出来事を全て忘れてしまうという短期記憶喪失障害(前向性健忘)の女性・ルーシーとそんな彼女にアタックし続けるヘンリーの恋の行方を描いたラブストーリーである。主演にアダム・サンドラーとドリュー・バリモアが起用され、彼らの息の合った演技が作品の魅力を高めている。2人の共演は『ウェディング・シンガー』以来となる。
タイトルの『50回目のファースト・キス』は、ルーシーが毎日ヘンリーと初めて対面し、初めて告白され、初めてキスをしているため、50回目でもファースト・キスとして考えられていることからつけられている。
日本のリメイク版では主演を山田孝之と長澤まさみが務めた。

50回目のファースト・キス / 50 First Datesのレビュー・評価・感想

50回目のファースト・キス / 50 First Dates
10

陽気で、切なく、爽やかで、泣けて、1度はこんな恋がしてみたいと思わせる最高のラブコメディ

ハワイを舞台に繰り広げられる、ドリュー・バリモアとアダム・サンドラーが共の交通事故に遭って以来、"前日起こったことを全て忘れてしまう"という短期記憶喪失障害を抱える、元学校教師のルーシー(ドリュー・バリモア)。地元のダイナーでそんな彼女を見かけた水族館の獣医ヘンリー(アダム・サンドラー)が一目惚れするところから、物語はスタートします。

陽気なヘンリーは可愛らしいルーシーにすぐに声を掛け、早速いい感じになります。しかし、翌日同じダイナーで再会するとルーシーはすっかりヘンリーのことを忘れていました。短期記憶喪失障害という重いテーマながら、毎日独特で笑える方法で愛を伝えるヘンリーの健気で、笑えるシーンの数々に思わず明るい気分にさせられます。

ダイナーの夫婦やルーシーの家族など、ルーシーの周りにいる温かく優しい人たちのサポートを受けながら、毎日恋におち、毎日ファースト・キスをする2人。そんな2人が描く未来がとても幸せで、こんな現実、あればいいなと思わせられる幸せな映画です。

映画が終わった頃には、劇中に出てくるビーチボーイズの"Wouldn’t it be nice"を思わず口ずさんで、心地いい余韻に浸れるでしょう。

50回目のファースト・キス / 50 First Dates
9

プレイボーイと記憶障害の美女が贈る、可笑しくも愛おしいラブコメディー

この映画は2004年にアメリカ合衆国で公開され、2018年には日本でリメイク版がリリースされる程人気の作品です。
ヘンリーはハワイに住むプレイボーイの水族館獣医。ある日カフェでルーシーと出会います。2人はすぐに意気投合しますが、翌日同じカフェでルーシーを待つヘンリーは不意打ちを食らいます。ルーシーが自分のことを全く覚えていないのです。実はルーシーは事故の時に受けた脳の損傷により、1日しか記憶を保てない状態だったのです。ヘンリーは毎日ルーシーに愛を告白し、口づけしました。そのキスはルーシーにとって、いつだってファーストキスだったのです。
ある日、車の車検証が切れていると告げられたルーシーは、自分の時間が事故から止まっていることを知ります。家に戻るといつものようにルーシーの家族が事故の記事や映像を見せて彼女を落ち着かせます。彼らにとってこれが日常だったのです。
ヘンリーは自分と過ごした時間をショートムービーに残して毎日見せることを提案します。その作戦は成功しました。ルーシーは朝そのビデオを見て、残りの時間を楽しんで過ごすようになりました。
ヘンリーはルーシーと過ごすうちに自分の夢である海洋探索の旅を諦めようと考えていました。ルーシーは偶然それを聞いてしまい…。お互いを大切に想う2人の下した結論は、ハッピーエンドを迎えることが出来るのでしょうか。ビーチ・ボーイズの軽快な音楽と可愛らしい海の動物たちと繰り広げられるジョークもこの映画の見どころの1つです。笑って泣いて、最後まで楽しめる作品です。