アオハライド / Ao Haru Ride / Blue Spring Ride

アオハライド / Ao Haru Ride / Blue Spring Ride

『アオハライド(AO-HARU-RIDE)』とは、咲坂伊緒による日本の少女漫画。『別冊マーガレット』(集英社)で、2011年2月号~2015年3月号まで連載された。
タイトルの“アオハライド”とは、“アオハル(青春)+ライド”で、“青春に乗る”という意味を込めて作者が作った造語である。青春を『アオハル』と呼ぶようになったきっかけともされている。
全13巻で、累計発行部数は連載終了時点で980万部を記録。『全国書店員が選んだおすすめコミック2012』では3位を受賞した。
過去の辛い経験から“がさつ女子”を演じている女子高生、主人公の吉岡双葉(よしおか ふたば)が、忘れられない初恋の男の子“田中くん”と再会し恋に落ちるストーリーになっている。思い出の中の彼とはすっかり変わってしまっていた“田中くん”に戸惑いながらも、お互いの色々な想いや葛藤を受け入れ成長していく主人公。一生懸命に青春を生きる高校生の恋愛を描いている。2014年には、本田翼・東出昌大による実写映画化もされた。

アオハライド / Ao Haru Ride / Blue Spring Rideのレビュー・評価・感想

アオハライド / Ao Haru Ride / Blue Spring Ride
4

年が違いすぎる

青春の訓読みだけあって、青春の人間関係のイザコザの話で、たしかにこういうことあるよねと思いました。友達だけど、揉めた時は静観させるとか、正しいことをいったか、じゃなくて誰が言ったかに左右されるとか、嫌な、幼い感じでした。女の子同士の馴れ合いとかって見てて嫌だなと思います。でも、青春ぽさが出ていてよかったのではないでしょうか。恋愛のところは、青臭くて見ていられませんでした。漫画だと気にならないことでも、実写だと気になります。むず痒くなります。それに、役者が歳をとりすぎです。東出さんってたしか、26歳くらいのときにこの役をしています。高校生には見えません。もっと若くていい役者といるのに、おかしいです。翼ちゃんもかわいいのはかわいいのですが、あまり演技がうまいとはいえないし、ミスキャストだなと思いました。原作漫画のファンがあまり気に入ってないのはそこらへんが問題だったのではないかと思いました。もっと原作に近い年齢の役者を使うか、もう少し年上設定に変えてしまったほうがいいと思いました。私は原作は未見なので、この物語の良さはまだわかってないのかもしれません。また漫画を読んでからもう一度見てみようかなと思いました。

アオハライド / Ao Haru Ride / Blue Spring Ride
10

漫画『アオハライド』レビュー

様々な環境や心情に左右されながらも、高校生たちが恋愛も含めて成長していくストーリーが描かれています。
初恋から始まり、家庭環境、学校での集団生活、恋愛、友情、胸が締め付けられるような辛い場面もありますが、誰もがこんな青春時代や高校生活を送りたくなります。
見どころとしては特に、恋愛で味わう“男女のあと1ミリの距離”の表現や、自分以外の家庭の事情に踏み込めずもどかしい思いをするしかない主人公や友人たちの描かれ方、高校生ならではの前向きな気持ちで全力疾走が出来てしまうフレッシュさ、真面目で誠実な男子が自分の恋を優先させようとするも、結局目の前の相手の事を想った言動を取ってしまうジレンマなど、他にも多くの見どころがあるのですが、この年代でしか味わえないようなシーンの描かれ方が読者の心にとても響きます。
「主人公の想いが実りますように」と願わずにはいられない気持ちが大人にも芽生えるはずです。
この漫画を読んでいると、「もし自分に子供が出来た時に、こんな学生生活を送ってほしいな」という気持ちになります。「我が子が女の子だったら、『浴衣を着て花火大会に行きたい』なんて言われた時には髪型やメイクまでやってあげたくなるな」という想像まで出来ました。
読み終えた後には、心がほっこりします。大人も子供も楽しめる恋愛漫画です。