世代を超えて愛される作品
『カードキャプターさくら』はCLAMP作の中でも有名な作品。漫画だけでなくアニメ・映画も放映されています。クロウカード編→さくらカード編→クリアカード編に進むと共にキャラクターの年齢も小学生から中学生、高校生と変わるので時間と共に成長を感じられます。
一目見ただけでは「可愛らしいアニメ」と思われがちですが、『カードキャプターさくら』(通称CC)は奥が深いのです。主人公の木之本桜を始め、李小狼など魔法を操るキャラクターがたくさん出てきます。ただ悪い魔物・敵を倒すだけではなく、主人公桜の心の中には「困っているから助けてあげなくちゃ」という思いが常に存在しています。「敵=悪いから倒さなければ」と決めつけてしまいがちですが、悪いことをしてしまう裏側にはその人が解き放てない本当の思いがあることを、桜は教えてくれるのです。このことは現実社会にも言えることであり、考えるべき事柄だと思います。
又、この作品は世代を超えた愛を語っている作品でもあります。異性愛・同性愛・年の差愛など様々な愛の形が記されており、この愛の形を否定するキャラクターが1人もいないことも魅力の1つですね。自分のことよりも相手を思いやる心を持ち、たとえ全く知らない他人だったとしても困っている人がいたらすぐに駆けつける可愛くてかっこいい素敵なキャラクターが主人公であるからこそ、この作品がより魅力的なものに感じるのだと思います。