ゴーストバスターズ(2016)

ゴーストバスターズ(2016)のレビュー・評価・感想

ゴーストバスターズ(2016)
5

ストーリーにメリハリがない。

昔の映画のリメイクかと思いきや、全然違う話でした。
主人公を女にしたことで批判が出たとのことですが、それは関係なくあまり面白いストーリーではないと思いました。
前の映画は、超常現象を信じてない人がお客さんとして来て、なんなのこれは!みたいな感じでゴーストバスターズを頼ってくるという話で、それが面白かったのに、今回はそういう役回りの人はいなくて、最初のお客さんが、前の映画の最後で仲間になった人の役っぽくて、仲間になっちゃって、あとはゴーストバスターズの面々が勝手に事件を解決している感じでした。
なんだか、話にメリハリがなかったです。
そして、敵の、みんなに馬鹿にされてきたから人間を殺したいという動機はすごく面白いのだから、そこにもっと焦点を当てたらいいのにとも思いました。
まあ、ゴーストバスターズはコメディだから、あまりシリアスにするのはよくなかったのかもしれないですが、なんか軽くて、あまり入り込めなかったです。
主役の女たちもカースト上位って感じじゃないし、この敵に同情してしまうとかの演出があってもよかったと思います。
ファンの多いシリーズだからこそ、もう少し話を練ってほしかったと思いました。

ゴーストバスターズ(2016)
7

スケールダウンしてしまった感

1984年に一世を風靡したアメリカ映画ゴーストバスターズのリメイク作品で、2016年に公開されました。
主なあらすじは素粒子物理学者のエリンは共同研究者だったアビーやジリアンらと共に幽霊に遭遇したものの、信じてもらえず大学から研究費を打ち切られ、自分たちで幽霊研究の会社「ゴーストバスターズ」を立ち上げることになったのですが…!?という流れで、大きな特徴としては主役のゴーストバスターズの面々が全員女性になった事で、これには賛否両論ありますが、あらすじは勿論、全編に渡って旧作に対するリスペクトが溢れ、また残念ながら死去された旧作のイゴン博士役のハロルド・ライミス氏や俳優業を引退したリック・モラニス氏を除いて旧作のオリジナルキャストもほぼ全員出演するなど、サービス精神溢れる作品となっていて(エンドロール後にはライミスに捧ぐという文字もありましたし)新規デザインのゴーストが大量に登場する中、旧作で印象深かったたスライマーやマシュマロマンといったキャラクターも思わぬ形で再登場しているのも面白い所です。ただ、旧作では敵が破壊の神というスケールの大きい存在だったのに対し、今回は人間が黒幕だったので、映像的なスケールは上がってはいますが、敵の面では多少スケールダウンしてしまった感は否めないかもしれません。